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訪問介護(ホームヘルプ)の料金は、自己負担1割で1回あたり200〜600円。週3回頼んでも月数千円で、介護保険のサービスのなかではもっとも自己負担の小さい部類に入ります。分かりにくいのは金額そのものより、身体介護と生活援助で単価が違うことと、生活援助には使える条件があることです。この記事では、令和8年6月改定の単位数※1にもとづく料金表と、回数ごとの月額、そして頼めることと頼めないことを整理します。
この記事の要点
結論から書きます。自己負担1割の場合、1回あたりおおむね200〜600円です。デイサービスやショートステイと比べて、はるかに小さい金額です。
よく使われる組み合わせの1回分(自己負担1割)
週2回の生活援助なら月1,800円ほど。週3回の身体介護でも月4,600円ほどです。「ヘルパーは高い」という印象をお持ちの方が多いのですが、実際の自己負担は思ったより小さいのが訪問介護の特徴です。
金額が大きくなるのは、回数が増えたときです。毎日朝晩2回入ると月2万円を超えます。後半で、回数ごとの月額を表にしました。
訪問介護の料金でいちばん分かりにくいのが、同じ「ヘルパーが来る」でも中身によって単価が違うことです。大きく2つに分かれます。
| 身体介護 | 生活援助 | |
|---|---|---|
| 内容 | ご本人の体にふれる介助。入浴、排せつ、食事、着替え、移動、通院の付き添いなど | ご本人の身のまわりの家事。掃除、洗濯、買い物、調理、ゴミ出しなど |
| 単価 | 高い(30分〜1時間で387単位) | 低い(45分以上で220単位) |
| 使える条件 | 要介護1以上であれば使えます | 同居のご家族がいると、原則として使えません |
この違いを知らずに「1時間来てもらったのに、先月と金額が違う」と驚かれる方がいらっしゃいます。領収書には身体介護と生活援助が分けて書かれていますので、そこをご覧いただくと理由が分かります。
同居家族がいると生活援助が使えない、というのは
生活援助は「ご本人が一人暮らし、または同居のご家族が障害や病気などで家事を行えない場合」が原則です。ご家族が働いていて日中いない、というだけでは認められないことが多くあります。ただし市区町村の判断で認められる場合もありますので、担当のケアマネジャーにご相談ください。身体介護のほうには、この制限はありません。
1回あたりの単位数です(令和8年6月改定)※1。1単位10.00円・自己負担1割で計算すると、単位数がそのまま円になります。
身体介護
| 時間 | 単位数 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
|---|---|---|---|---|
| 20分未満 | 163単位 | 約163円 | 約326円 | 約489円 |
| 20分以上30分未満 | 244単位 | 約244円 | 約488円 | 約732円 |
| 30分以上1時間未満 | 387単位 | 約387円 | 約774円 | 約1,161円 |
| 1時間以上1時間30分未満 | 567単位 | 約567円 | 約1,134円 | 約1,701円 |
| 以降30分増すごとに | +82単位 | +約82円 | +約164円 | +約246円 |
生活援助
| 時間 | 単位数 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
|---|---|---|---|---|
| 20分以上45分未満 | 179単位 | 約179円 | 約358円 | 約537円 |
| 45分以上 | 220単位 | 約220円 | 約440円 | 約660円 |
通院のための乗り降りの介助(通院等乗降介助)は、1回97単位です。行きと帰りでそれぞれ算定されます。
身体介護に続けて生活援助を行った場合は、20分から数えて25分増えるごとに+65単位が加わります(195単位が上限)。「体を拭いてもらったあと、ついでに洗濯もお願いする」という使い方はこの形になります。
なお1単位の単価は市区町村ごとに違います。訪問介護は人件費の割合が高いサービスに分類されるため、単価の幅も大きく、10.00円から11.40円です※2。東京23区などの1級地では、上の金額より14%ほど高くなります。たとえば身体介護30分〜1時間は、387円ではなく約441円です。
1単位10.00円・自己負担1割で計算した目安です。
| 使い方 | 月の回数 | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 生活援助(45分以上)週2回 | 8回 | 約1,800円 |
| 生活援助(45分以上)週3回 | 12回 | 約2,600円 |
| 身体介護(30分〜1時間)週2回 | 8回 | 約3,100円 |
| 身体介護(30分〜1時間)週3回 | 12回 | 約4,600円 |
| 身体介護(30分〜1時間)毎日1回 | 30回 | 約11,600円 |
| 身体介護(30分〜1時間)朝晩2回 | 60回 | 約23,200円 |
週に数回の利用なら月数千円。毎日入れても月1万円台です。デイサービス(週3回で月2万円前後)と比べても小さい金額になります。
ただし、朝晩2回・毎日という使い方になると月2万円を超え、支給限度額の使用率も上がってきます。在宅介護の費用シミュレーションで、ほかのサービスと合わせた合計をご確認いただけます。
訪問介護は「ご本人のための、日常生活に必要なこと」に限られます。次のようなご依頼は、介護保険では受けられません。
介護保険では頼めないこと
これらは自費のサービスとしてなら頼めることがあります。同じ事業所が保険外のサービスを用意している場合も多く、1時間2,500〜4,000円程度が相場です。「保険では無理でも、自費ならできますか」と聞いてみてください。
また、訪問と訪問のあいだはおおむね2時間以上あけるという決まりがあります(2時間ルール)。間隔が短いと、2回分ではなく1回分としてまとめて計算されます。
「ヘルパーを増やしても、回らなくなってきました」
訪問の回数を増やしても在宅が続かないと感じられたら、回数の問題ではなくなっていることが多くあります。相談員は、いまの組み立てをうかがったうえで、ほかに使える手と、住まいを移した場合の費用の見通しをお伝えします。ご相談は何度でも無料です。
実際にご相談いただいた方のお話はお客様の声でご覧いただけます。
訪問介護は区分支給限度基準額の中に入ります。デイサービスやショートステイと同じ枠を使うため、回数を増やすとほかのサービスが使えなくなることがあります。
とはいえ、訪問介護は1回あたりの単位数が小さいため、限度額を圧迫しにくいサービスです。要介護3の上限は27,048単位※3で、身体介護を毎日1回入れても月11,610単位。まだ半分以上の余裕があります。
「限度額が心配で回数を増やせない」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、実際に計算してみると余裕があることのほうが多いのが訪問介護です。担当のケアマネジャーに「いま何割くらい使っていますか」とお尋ねください。
自己負担1割の場合、生活援助(45分以上)が約220円、身体介護(30分以上1時間未満)が約387円です。身体介護の20分未満なら約163円、1時間以上1時間30分未満なら約567円になります。1単位10円(その他の地域)で計算した目安です。訪問介護の単価は地域によって10.00円から11.40円の幅があり、東京23区などの1級地では14%ほど高くなります。
生活援助(45分以上)を週3回なら月約2,600円、身体介護(30分以上1時間未満)を週3回なら月約4,600円です。毎日1回の身体介護でも月約11,600円、朝晩2回で月約23,200円になります。いずれも自己負担1割・1単位10円で計算した目安です。
身体介護はご本人の体にふれる介助(入浴、排せつ、食事、着替え、移動など)、生活援助はご本人の身のまわりの家事(掃除、洗濯、買い物、調理など)です。単価は身体介護のほうが高く、生活援助には「同居のご家族がいると原則として使えない」という制限があります。
身体介護は頼めます。制限があるのは生活援助のほうで、ご本人が一人暮らし、または同居のご家族が障害や病気などで家事を行えない場合が原則とされています。ただし市区町村の判断で認められる場合もありますので、まずは担当のケアマネジャーにご相談ください。
介護保険では頼めません。日常生活に必要な範囲を超えるためです。ただし、事業所が用意している自費のサービスとしてなら受けられることが多く、1時間2,500〜4,000円程度が相場です。事業所に「保険外でお願いできますか」とお尋ねください。
訪問介護の料金は1回200〜600円、週3回でも月数千円です。介護保険のサービスのなかでは、もっとも自己負担の小さい部類に入ります。
分かりにくいのは金額そのものより、身体介護と生活援助で単価が違うこと、そして生活援助には使える条件があることです。ここを押さえておかれると、請求書もケアプランも読みやすくなります。
そして、訪問の回数を増やしても在宅が回らないと感じられるようになったら、それは回数の問題ではなくなっています。そのときは、住まいを含めてご相談ください。
この記事の監修者
東急ウェルネス株式会社
老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー
福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。
本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら
出典・参考
※本記事の金額は、令和8年6月改定の単位数をもとに、1単位10.00円・自己負担1割で試算した目安です。1単位の単価は地域によって異なります。特定事業所加算や処遇改善加算などは含めていません。生活援助の利用条件は市区町村の判断によって扱いが異なることがあります。実際のご負担と利用の可否は、ご利用予定の事業所または担当のケアマネジャーにご確認ください。
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