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介護と住まいのコラム

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訪問介護とは|料金の目安と、ヘルパーにできること・できないこと

訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパー)がご自宅をたずねて、入浴や食事などの身体介護と、掃除や買い物などの生活援助を行う介護保険のサービスです。料金は自己負担1割で1回あたり200〜600円。週3回頼んでも月数千円で、介護保険のサービスのなかではもっとも自己負担の小さい部類に入ります。分かりにくいのは金額そのものより、身体介護と生活援助で単価が違うことと、生活援助には使える条件があることです。この記事では、令和8年6月改定の単位数※1にもとづく料金表と、回数ごとの月額、そして頼めることと頼めないことを整理します。

自宅で、ヘルパーに手を取られて立ち上がる高齢の女性のイメージ

この記事の要点

  • 訪問介護は身体介護・生活援助・通院等乗降介助の3つに分かれます。要支援1・2の方は、市区町村の総合事業になります。
  • 自己負担1割なら生活援助が1回約220円、身体介護が1回約387円(30分〜1時間)。週3回でも月数千円です。
  • 身体介護と生活援助は単価が別です。同じ1時間でも中身によって金額が変わります。
  • 生活援助は、同居のご家族がいると原則として使えません。身体介護にこの制限はありません。
  • 大掃除・庭の手入れ・ご家族の分の家事は介護保険では頼めません。事業所の自費サービスなら受けられることがあります。

訪問介護とは|ヘルパーが自宅でしてくれること

訪問介護は、訪問介護員(ホームヘルパー)がご自宅をたずねて、体の介助と暮らしの手助けを行う介護保険のサービスです。「ホームヘルプ」とも呼ばれます。施設に通ったり泊まったりするのではなく、住み慣れた家にいるまま受けられるのが、いちばんの特徴です。

図1訪問介護は3つに分かれます

  • 身体介護

    入浴、排せつ、食事、着替え、体の向きを変えることなど、体に直接ふれる手助けです。

  • 生活援助

    掃除、洗濯、買い物、調理など、暮らしまわりの家事です。ご本人がなさるのが難しく、ご家族も行えないときに使えます。

  • 通院等乗降介助

    通院のために車の乗り降りを介助するものです。片道97単位を、行きと帰りでそれぞれ数えます。

この3つは料金の決まり方がそれぞれ別です。「訪問介護は1回いくらか」にひと言で答えにくいのは、このためです。次の章から、中身ごとに見ていきます。

要支援1・2の方は、市区町村のサービスになります

要支援の認定を受けている方の訪問型のサービスは、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)として市区町村が行っています※4。全国共通の単位数がないため、料金も、使える回数も、市区町村によって異なります。この記事の料金表は、要介護1〜5の方が使う訪問介護のものです。要支援の方は、お住まいの市区町村の介護保険担当課か地域包括支援センターでご確認ください。

訪問介護は1回いくらか

明るいキッチンのイメージ

結論から書きます。自己負担1割の場合、1回あたりおおむね200〜600円です。デイサービスやショートステイと比べて、はるかに小さい金額です。

よく使われる組み合わせの1回分(自己負担1割)

  • 生活援助(掃除・洗濯・買い物)45分以上 約220円
  • 身体介護(入浴・排せつ・食事の介助)30分〜1時間 約387円
  • 身体介護 20分未満 約163円

週2回の生活援助なら月1,800円ほど。週3回の身体介護でも月4,600円ほどです。「ヘルパーは高い」という印象をお持ちの方が多いのですが、実際の自己負担は思ったより小さいのが訪問介護の特徴です。

金額が大きくなるのは、回数が増えたときです。毎日朝晩2回入ると月2万円を超えます。後半で、回数ごとの月額を表にしました。

身体介護と生活援助は、料金が別です

訪問介護の料金でいちばん分かりにくいのが、同じ「ヘルパーが来る」でも中身によって単価が違うことです。大きく2つに分かれます。

※表は横にスクロールできます

 身体介護生活援助
内容ご本人の体にふれる介助。入浴、排せつ、食事、着替え、移動、通院の付き添いなどご本人の身のまわりの家事。掃除、洗濯、買い物、調理、ゴミ出しなど
単価高い(30分〜1時間で387単位)低い(45分以上で220単位)
使える条件要介護1以上であれば使えます同居のご家族がいると、原則として使えません

この違いを知らずに「1時間来てもらったのに、先月と金額が違う」と驚かれる方がいらっしゃいます。領収書には身体介護と生活援助が分けて書かれていますので、そこをご覧いただくと理由が分かります。

同居家族がいると生活援助が使えない、というのは

生活援助は「ご本人が一人暮らし、または同居のご家族が障害や病気などで家事を行えない場合」が原則です。ご家族が働いていて日中いない、というだけでは認められないことが多くあります。ただし市区町村の判断で認められる場合もありますので、担当のケアマネジャーにご相談ください。身体介護のほうには、この制限はありません。

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時間別の料金表

1回あたりの単位数です(令和8年6月改定)※1。1単位10.00円・自己負担1割で計算すると、単位数がそのまま円になります。

身体介護

※表は横にスクロールできます

時間単位数1割負担2割負担3割負担
20分未満163単位約163円約326円約489円
20分以上30分未満244単位約244円約488円約732円
30分以上1時間未満387単位約387円約774円約1,161円
1時間以上1時間30分未満567単位約567円約1,134円約1,701円
以降30分増すごとに+82単位+約82円+約164円+約246円

生活援助

※表は横にスクロールできます

時間単位数1割負担2割負担3割負担
20分以上45分未満179単位約179円約358円約537円
45分以上220単位約220円約440円約660円

通院のための乗り降りの介助(通院等乗降介助)は、1回97単位です。行きと帰りでそれぞれ算定されます。

身体介護に続けて生活援助を行った場合は、20分から数えて25分増えるごとに+65単位が加わります(195単位が上限)。「体を拭いてもらったあと、ついでに洗濯もお願いする」という使い方はこの形になります。

なお1単位の単価は市区町村ごとに違います。訪問介護は人件費の割合が高いサービスに分類されるため、単価の幅も大きく、10.00円から11.40円です※2。東京23区などの1級地では、上の金額より14%ほど高くなります。たとえば身体介護30分〜1時間は、387円ではなく約441円です。

自宅のベッドで上体を起こしたお母様に、娘さんが寄りそっているイラスト
訪問介護は、住み慣れた家で受けるサービスです

週2回・週3回だと、月いくらか

1単位10.00円・自己負担1割で計算した目安です。

※表は横にスクロールできます

使い方月の回数月額の目安
生活援助(45分以上)週2回8回約1,800円
生活援助(45分以上)週3回12回約2,600円
身体介護(30分〜1時間)週2回8回約3,100円
身体介護(30分〜1時間)週3回12回約4,600円
身体介護(30分〜1時間)毎日1回30回約11,600円
身体介護(30分〜1時間)朝晩2回60回約23,200円

週に数回の利用なら月数千円。毎日入れても月1万円台です。デイサービス(週3回で月2万円前後)と比べても小さい金額になります。

ただし、朝晩2回・毎日という使い方になると月2万円を超え、支給限度額の使用率も上がってきます。在宅介護の費用シミュレーションで、ほかのサービスと合わせた合計をご確認いただけます。

要介護度で料金は変わりません。変わるのは「使える枠」です

「要介護3だと訪問介護はいくらか」というご質問をよくいただきます。訪問介護は使った回数ぶんを払う仕組みなので、同じ内容・同じ時間なら、要介護1の方も要介護5の方も金額は同じです。要介護度で変わるのは、1か月に使える枠(区分支給限度基準額)の大きさのほうです※3。

※表は横にスクロールできます

区分1か月の枠生活援助
週3回
身体介護
毎日1回
訪問介護だけで
枠を使い切ると
要介護116,765単位15.7%69.3%月43回・約16,641円
要介護219,705単位13.4%58.9%月50回・約19,350円
要介護327,048単位9.8%42.9%月69回・約26,703円
要介護430,938単位8.5%37.5%月79回・約30,573円
要介護536,217単位7.3%32.1%月93回・約35,991円

※「生活援助 週3回」は月12回で約2,640円、「身体介護 毎日1回」は月30回で約11,610円。金額はどの区分でも同じで、表の%は枠のうち何%を使うかです。1単位10.00円・自己負担1割で計算しています。
※いちばん右は、ほかのサービスを使わず訪問介護だけで枠を使い切った場合です。実際はデイサービスや福祉用具と分け合います。

枠が小さい要介護1・要介護2の方ほど、訪問介護だけで枠が埋まりやすいことになります。逆に要介護4・5の方は枠に余裕があり、ほかのサービスと組み合わせやすい形です。

ヘルパーに頼めること・頼めないこと

ベランダに干したシャツのイメージ

頼めるのは、身体介護(入浴・排せつ・食事・着替え・移動・通院の付き添い)と、生活援助(掃除・洗濯・買い物・調理・ゴミ出し)です。どちらも「ご本人のための、日常生活に必要なこと」であることが条件になります。

逆に言えば、その線から外れるものはできません。次のようなご依頼は、介護保険では受けられません。

介護保険では頼めないこと

  • ご家族のための家事:ご家族の分の洗濯や食事の用意はできません
  • 大掃除、模様替え、庭の手入れ、ペットの世話:日常生活に必要な範囲を超えるためです
  • 金銭の管理、契約の代行:ヘルパーの業務ではありません
  • 医療行為:床ずれの処置などは訪問看護の役割です

これらは自費のサービスとしてなら頼めることがあります。同じ事業所が保険外のサービスを用意している場合も多く、1時間2,500〜4,000円程度が相場です。「保険では無理でも、自費ならできますか」と聞いてみてください。

また、訪問と訪問のあいだはおおむね2時間以上あけるという決まりがあります(2時間ルール)。間隔が短いと、2回分ではなく1回分としてまとめて計算されます。

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ご自身の割合で、1か月いくらになるか

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「ヘルパーを増やしても、回らなくなってきました」

訪問の回数を増やしても在宅が続かないと感じられたら、回数の問題ではなくなっていることが多くあります。相談員は、いまの組み立てをうかがったうえで、ほかに使える手と、住まいを移した場合の費用の見通しをお伝えします。ご相談は何度でも無料です。

実際にご相談いただいた方のお話はお客様の声でご覧いただけます。

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支給限度額との関係

訪問介護は区分支給限度基準額の中に入ります。デイサービスやショートステイと同じ枠を使うため、回数を増やすとほかのサービスが使えなくなることがあります。区分ごとの上限は要支援・要介護とはにまとめています。

とはいえ、訪問介護は1回あたりの単位数が小さいため、限度額を圧迫しにくいサービスです。要介護3の上限は27,048単位※3で、身体介護を毎日1回入れても月11,610単位。まだ半分以上の余裕があります。

図2要介護3の1か月の上限と、訪問介護を毎日入れた場合

要介護3の1か月の上限(区分支給限度基準額)27,048単位

身体介護(30分〜1時間)を毎日1回、月30回11,610単位

387単位 × 30回。まだ半分以上の余裕があります。

※バーの長さは単位数の比を表しています。上限は、デイサービスやショートステイと同じ枠です。組み合わせた場合の合計は在宅介護の費用シミュレーションで確かめられます。

「限度額が心配で回数を増やせない」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、実際に計算してみると余裕があることのほうが多いのが訪問介護です。担当のケアマネジャーに「いま何割くらい使っていますか」とお尋ねください。

費用が重くなったときに使える仕組み

訪問介護そのものの単価を下げる仕組みはありませんが、払った自己負担を軽くする仕組みはいくつかあります。

使えるもの・使えないもの

  • 高額介護サービス費:使えます。1か月の自己負担が所得ごとの上限を超えた分は、あとから戻ります。訪問介護もデイサービスも合算して数えます
  • 負担割合の確認:1割か2割か3割かは、毎年7月に届く負担割合証に書かれています。2割・3割の方は、この記事の金額の2倍・3倍になります
  • 社会福祉法人の軽減:社会福祉法人が運営する事業所には、所得の低い方のご負担を軽くする仕組みがあります。実施しているかどうかは法人によって違い、市区町村への申請が要ります
  • 負担限度額認定:使えません。食費と居住費を下げる仕組みで、特養・老健・介護医療院・ショートステイが対象です

生活保護を受けている方は、介護保険の自己負担分が介護扶助の対象になります。担当のケースワーカーにご相談ください。

1か月の上限額と戻ってくる金額の計算は高額介護サービス費とはに、割合の決まり方は介護保険の負担割合にまとめています。

よくあるご質問

訪問介護は1回いくらですか

自己負担1割の場合、生活援助(45分以上)が約220円、身体介護(30分以上1時間未満)が約387円です。身体介護の20分未満なら約163円、1時間以上1時間30分未満なら約567円になります。1単位10円(その他の地域)で計算した目安です。訪問介護の単価は地域によって10.00円から11.40円の幅があり、東京23区などの1級地では14%ほど高くなります。

訪問介護は1時間いくらですか

身体介護(入浴や排せつなど体にふれる介助)なら、自己負担1割で、30分以上1時間未満が約387円、1時間以上1時間30分未満が約567円です。生活援助(掃除・洗濯・調理など)は時間で細かく分かれておらず、45分以上なら1時間でも約220円です。1単位10円(その他の地域)で計算した目安で、東京23区などの1級地では14%ほど高くなります(時間別の料金表)。

週3回頼むと、月にいくらになりますか

生活援助(45分以上)を週3回なら月約2,600円、身体介護(30分以上1時間未満)を週3回なら月約4,600円です。毎日1回の身体介護でも月約11,600円、朝晩2回で月約23,200円になります。いずれも自己負担1割・1単位10円で計算した目安です。

身体介護と生活援助は、何が違いますか

身体介護はご本人の体にふれる介助(入浴、排せつ、食事、着替え、移動など)、生活援助はご本人の身のまわりの家事(掃除、洗濯、買い物、調理など)です。単価は身体介護のほうが高く、生活援助には「同居のご家族がいると原則として使えない」という制限があります。

同居している家族がいると、ヘルパーは頼めませんか

身体介護は頼めます。制限があるのは生活援助のほうで、ご本人が一人暮らし、または同居のご家族が障害や病気などで家事を行えない場合が原則とされています。ただし市区町村の判断で認められる場合もありますので、まずは担当のケアマネジャーにご相談ください。

大掃除や庭の手入れは頼めますか

介護保険では頼めません。日常生活に必要な範囲を超えるためです。ただし、事業所が用意している自費のサービスとしてなら受けられることが多く、1時間2,500〜4,000円程度が相場です。事業所に「保険外でお願いできますか」とお尋ねください。

訪問介護は、毎日来てもらえますか

来てもらえます。ケアプランに入れれば、毎日でも使えます。ただ、介護保険で使える量には要介護度ごとの1か月の上限(区分支給限度基準額)があり、超えた分は全額自己負担になります。毎日の利用を考えるときは、デイサービスなどとの組み合わせも含めて、担当のケアマネジャーと相談します。

訪問介護とホームヘルパーは、違うものですか

同じサービスのことです。介護保険での名前が「訪問介護」で、ご自宅に来て介護や家事をする人を「訪問介護員(ホームヘルパー)」と呼びます。法律では、介護福祉士や、決められた研修を修了した人が行うことになっています(介護保険法第8条第2項)。

訪問介護を使えるのは、どんな人ですか

要介護1〜5の認定を受けた方です(介護保険法第8条第2項)。要支援1・2の方は、市区町村の総合事業の訪問型サービスを使います(要支援1とは)。ご自宅のほか、住宅型有料老人ホームなどの居室でも使えます。

まとめ

訪問介護の料金は1回200〜600円、週3回でも月数千円です。介護保険のサービスのなかでは、もっとも自己負担の小さい部類に入ります。

分かりにくいのは金額そのものより、身体介護と生活援助で単価が違うこと、そして生活援助には使える条件があることです。ここを押さえておかれると、請求書もケアプランも読みやすくなります。

そして、訪問の回数を増やしても在宅が回らないと感じられるようになったら、それは回数の問題ではなくなっています。そのときは、住まいを含めてご相談ください。

この記事の監修者

相談員 K.C

東急ウェルネス株式会社

老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー

  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • 介護福祉士
  • 社会福祉主事
  • 児童福祉司
  • ホームヘルパー2級

福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。

本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら

出典・参考

※本記事の金額は、令和8年6月改定の単位数をもとに、1単位10.00円・自己負担1割で試算した目安です(2026年10月時点)。1単位の単価は地域によって異なります。特定事業所加算や処遇改善加算などは含めていません。生活援助の利用条件は市区町村の判断によって扱いが異なることがあります。実際のご負担と利用の可否は、ご利用予定の事業所または担当のケアマネジャーにご確認ください。

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