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ショートステイ(短期入所生活介護)は、ご家族が休むためにも、在宅を続けるためにも欠かせないサービスです。費用は自己負担1割で1泊あたり2,500〜3,500円、2泊3日でおよそ7,000円。ただしデイサービスや訪問介護と違い、金額の大半は食費と滞在費という実費です。この記事では、令和8年6月改定の単位数※1にもとづく料金表と、泊数ごとの目安、そして食費と滞在費が大きく下がる制度をご説明します。

この記事の要点
目次

結論から書きます。自己負担1割の場合、1泊あたりおおむね2,500〜3,500円です。介護保険の自己負担に、食費と滞在費(部屋代)を足した金額になります。
1日分の内訳(要介護3・多床室の例)
合わせて1日あたり約3,205円。7泊で2万5千円前後が目安になります。
ご覧のとおり、金額の大半は食費と滞在費です。介護保険が効くのは1日700〜900円ほどの部分だけで、残りは実費になります。ここがデイサービスや訪問介護との大きな違いです。
ただし、所得が一定以下の方は食費と滞在費が大きく下がります(後述)。ご両親の年金だけで暮らしておられる場合、1日あたり1,500円を切ることもあります。
ショートステイの料金は、性格の違う3つを足したものです。
| 費目 | 決まり方 | 保険 |
|---|---|---|
| 介護保険のサービス費 | 単位数 × 1単位の単価 × 自己負担割合 | 効きます(1〜3割負担) |
| 食費 | 事業所が定めた額 | 効きません(軽減制度あり) |
| 滞在費 | 事業所が定めた額。部屋のタイプで違う | 効きません(軽減制度あり) |
このほか、日用品代や理美容代、送迎を頼んだ場合の費用などが実費でかかります。
単位数は「1日につき」決められています。1単位が何円になるかは市区町村ごとに違い、短期入所生活介護の場合は10.00円から11.10円の幅があります※2。この記事の金額はすべて1単位10.00円(その他の地域)で計算しています。東京23区などの都市部では、11%ほど高くなるとお考えください。
短期入所生活介護(特別養護老人ホームなどに併設されたショートステイ)の1日あたりの単位数です(令和8年6月改定)※1。1単位10.00円・自己負担1割なら、単位数がそのまま円になります。
※表は横にスクロールできます
| 要介護度 | 併設型 従来型個室・多床室 |
併設型 ユニット型個室 |
単独型 従来型個室・多床室 |
単独型 ユニット型個室 |
|---|---|---|---|---|
| 要介護1 | 603単位 | 704単位 | 645単位 | 746単位 |
| 要介護2 | 672単位 | 772単位 | 715単位 | 815単位 |
| 要介護3 | 745単位 | 847単位 | 787単位 | 891単位 |
| 要介護4 | 815単位 | 918単位 | 856単位 | 959単位 |
| 要介護5 | 884単位 | 987単位 | 926単位 | 1,028単位 |
併設型は特別養護老人ホームなどに併設されているタイプ、単独型はショートステイ専用の事業所です。数が多いのは併設型で、単独型は1日40〜100単位ほど高くなります。
このほか、老健や介護医療院などで受ける医療型のショートステイ(短期入所療養介護)もあります。看護やリハビリの体制がある分、1日の単位数はこの表より高めで、医療費控除の対象にもなります。医療的なケアが必要な方は、担当のケアマネジャーに相談してみてください。病院に短期間入院して、ご家族が休む「レスパイト入院」という方法もあります(レスパイト入院とは)。
ここに、機能訓練指導員の配置や送迎などの加算がつきます。1日あたり数十円から百数十円の範囲ですが、泊数が増えれば差になります。
自己負担が2割・3割の方は、介護保険の部分が2倍・3倍になります。併設型・多床室・1単位10.00円の場合です。
| 要介護度 | 1割 | 2割 | 3割 |
|---|---|---|---|
| 要介護1 | 603円 | 1,206円 | 1,809円 |
| 要介護2 | 672円 | 1,344円 | 2,016円 |
| 要介護3 | 745円 | 1,490円 | 2,235円 |
| 要介護4 | 815円 | 1,630円 | 2,445円 |
| 要介護5 | 884円 | 1,768円 | 2,652円 |
食費と滞在費は、割合と関係なく同じ額です。たとえば要介護3の方の2泊3日(下の計算と同じ条件)は、1割なら約7,200円、2割なら約9,400円、3割なら約11,600円が目安です。割合が決まる仕組みは介護保険の負担割合にまとめています。
食費・滞在費の目安(国が定めた基準費用額)
これは国が示した目安で、実際の額は事業所が決めます。契約前に必ずご確認ください。
お問い合わせの多い泊数です。要介護3・併設型・多床室・自己負担1割で計算します。
| 費目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 介護保険の自己負担 | 745円 × 3日 | 2,235円 |
| 滞在費 | 915円 × 2泊 | 1,830円 |
| 食費 | 1,545円 × 約2日分 | 約3,090円 |
| 合計 | 約7,155円 |
2泊3日で7,000円前後とお考えいただければ、大きく外れません。加算がつく分、実際はこれより少し高くなります。
図12泊3日で、何が何日分かかるか
※要介護3・併設型・多床室・自己負担1割の例です。介護保険の自己負担は「1日につき」なので入所日と退所日も数えて3日分、滞在費は泊まった数の2泊分になります。数え方は事業所によって扱いが違うことがあります。
日数の数え方に注意してください
介護保険のサービス費は「1日につき」算定されるため、2泊3日なら3日分になります。一方、滞在費は泊まった日数(2泊分)、食費は実際にとった食事の回数分です。この数え方は事業所によって扱いが違うことがありますので、見積もりのときに「2泊3日なら合計いくらですか」と、泊数で聞いていただくのが確実です。
同じ条件(要介護3・併設型・多床室・1割負担)で、月の泊数別に見た目安です。
| 月の利用 | 介護保険の自己負担 | 食費・滞在費 | 合計の目安 |
|---|---|---|---|
| 月2泊(3日) | 約2,240円 | 約4,900円 | 約7,100円 |
| 月4泊(5日) | 約3,730円 | 約9,800円 | 約13,500円 |
| 月7泊(8日) | 約5,960円 | 約17,200円 | 約23,200円 |
| 月14泊(15日) | 約11,180円 | 約34,400円 | 約45,600円 |
おおまかには、1泊あたり3,000円強と考えて泊数を掛けていただくと見当がつきます。
月14泊を超えるあたりから、金額は施設に入った場合の月額に近づいていきます。「家にいる時間より、預けている時間のほうが長い」という状態が続くようであれば、住まいそのものを考える時期にきています。
「泊まりを増やしたいのですが、続けられるでしょうか」
ショートステイの泊数が増えてきたら、在宅を続けるか住まいを移すかの分かれ目にさしかかっています。相談員は、ご本人の年金と預貯金をうかがったうえで、続けた場合と移った場合の費用を並べてお出しします。ご相談は何度でも無料です。
実際にご相談いただいた方のお話はお客様の声でご覧いただけます。
ショートステイの費用の大半は食費と滞在費です。裏を返せば、ここが下がれば負担は大きく変わります。
所得と資産が一定以下の方は、市区町村に申請することで負担限度額認定を受けられます。認定されると、食費と滞在費に上限が設定されます。
どれくらい下がるか(多床室の例)
いちばん低い段階では、1日あたりの実費が1,000円を切ることがあります。
2026年8月1日から、食費の基準と第3段階①・②の上限が引き上げられました※4。ショートステイで使う額は次のとおりです。
※表は横にスクロールできます
| 費目 | 第1段階 | 第2段階 | 第3段階① | 第3段階② | 認定なし (基準費用額) |
|---|---|---|---|---|---|
| 食費 | 300円 | 600円 | 1,030円 | 1,360円 | 1,545円 |
| 滞在費(多床室) | 0円 | 430円 | 430円 | 530円 | 915円 |
| 滞在費(従来型個室) | 380円 | 480円 | 880円 | 980円 | 1,231円 |
| 滞在費(ユニット型個室的多床室) | 550円 | 550円 | 1,370円 | 1,470円 | 1,728円 |
| 滞在費(ユニット型個室) | 880円 | 880円 | 1,370円 | 1,470円 | 2,066円 |
多床室で第2段階なら、1日の食費と滞在費は合わせて1,030円(600円+430円)で、認定がない場合の2,460円(1,545円+915円)の半分以下です。段階は、住民税が非課税の世帯で、預貯金などが一定の額以下の方を、年金収入などで分けたものです。
この認定は申請しなければ受けられません。条件と申請の手順は負担限度額認定とは|食費・居住費が下がる条件と申請方法にまとめています。ショートステイを続けて使うご予定があるなら、先に確かめておかれることをおすすめします。
ショートステイの介護保険サービス費の部分は、区分支給限度基準額の中に入ります。デイサービスや訪問介護と同じ枠を使うため、泊数を増やすとほかのサービスが使えなくなることがあります。
要介護3の上限は27,048単位です※3。ショートステイを月14泊使うと、それだけで11,000単位ほどを使うことになります。在宅介護の費用シミュレーションで、組み合わせた場合の合計をご確認いただけます。
ショートステイだけを使う場合に、上限の中で何日分になるかを計算しました(併設型・多床室・加算を含まない単位数)※1※3。
| 要介護度 | 1か月の上限 | 1日の単位数 | 上限まで 使うと |
|---|---|---|---|
| 要介護1 | 16,765単位 | 603単位 | 27日分 |
| 要介護2 | 19,705単位 | 672単位 | 29日分 |
| 要介護3 | 27,048単位 | 745単位 | 36日分 |
| 要介護4 | 30,938単位 | 815単位 | 37日分 |
| 要介護5 | 36,217単位 | 884単位 | 40日分 |
要介護1でも、ショートステイだけなら月27日分は上限の中です。要介護3以上は、上限だけで見ると月の日数を超えます。ただし、デイサービスや訪問介護と同じ枠を使うので、ほかのサービスを使っている方は、残っている枠の中で泊数が決まります。実際には、下の枠の「連続30日」「認定期間の半数」の決まりもかかります。
なお、食費と滞在費は限度額の外にあります。いくら泊まっても限度額を圧迫しませんが、その分は全額実費です。
連続で使える日数には決まりがあります
実際の調整は担当のケアマネジャーが行いますので、「どれくらいまで使えますか」とお尋ねください。
連続30日を超えて泊まりたいときや、要介護認定を受けていないときは、介護保険を使わない自費のショートステイという選択肢もあります。その費用や期間の考え方は、東急ウェルネスが運営する介護付き有料老人ホーム「東急ウェリナケア」のコラムショートステイの費用と期間でご説明しています。

ショートステイは、使いたい日にすぐ泊まれるとは限りません。空きが少ない時期があり、はじめての事業所では事前の手続きも要るためです。
予約の流れ
ご家族の入院や冠婚葬祭のように、急に泊まりが必要になることもあります。使う予定がなくても、1か所で面談と登録を済ませておくと、いざというときに頼みやすくなります。
図2持っていくものの例
※持ち物には、すべて名前を書いておきます。持ち物の決まりは事業所によって違うので、予約のときに一覧をもらっておくと確かです。
自己負担1割の場合、1泊あたりおおむね2,500〜3,500円です。要介護3・併設型・多床室で計算すると、介護保険の自己負担が約745円、食費が約1,545円、滞在費が約915円で、1日あたり約3,205円になります。個室やユニット型を選ぶと滞在費が上がり、1日5,000円前後になることもあります。
要介護3・併設型・多床室・自己負担1割で、合計およそ7,000円です。内訳は介護保険の自己負担が745円×3日で2,235円、滞在費が915円×2泊で1,830円、食費が1,545円×約2日分で約3,090円です。介護保険のサービス費は「1日につき」算定されるため、2泊3日では3日分になる点にご注意ください。
月7泊で約23,000円、月14泊で約45,000円が目安です(要介護3・併設型・多床室・1割負担)。1泊あたり3,000円強と考えて泊数を掛けると、おおよその見当がつきます。所得が一定以下の方は負担限度額認定を受けることで、食費と滞在費が大きく下がります。
連続して30日を超える分は介護保険の対象外となり、31日目以降は全額自己負担になります。また、要介護認定の有効期間のおおむね半数を超えないことが原則とされており、認定が12か月であれば年間およそ180日が目安です。実際の調整は担当のケアマネジャーが行います。
短期入所生活介護は、原則として対象になりません。医療系のサービス(短期入所療養介護=医療型ショートステイなど)とあわせて利用している場合にかぎり、対象となる部分があります。対象かどうかは領収書に記載があります。医療費控除は年末調整では処理できず、確定申告が必要です。
併設型・多床室のショートステイだけを使う場合、要介護1の1か月の上限(16,765単位)の中で月27日分ほどです。ただし、デイサービスや訪問介護と同じ枠を使うので、ほかのサービスを使っている方は、残っている枠の中で泊数が決まります。また、連続して30日を超える分は介護保険の対象外で、認定の有効期間のおおむね半数を超えないことが原則とされています。
介護保険の部分が1割の方の2倍になります。併設型・多床室・1単位10.00円で、要介護3なら介護保険の自己負担は1日1,490円です(1割は745円)。食費と滞在費は割合と関係なく同じ額なので、2泊3日の合計は約9,400円が目安です(1割は約7,200円)。
担当のケアマネジャーに、使いたい日と事業所の希望を伝えるのが基本です。多くの場合、ケアマネジャーが空きを確かめて予約を取ります。はじめての事業所では事前の面談や書類が要ることがあり、年末年始やお盆のころは早く埋まりやすいので、早めに相談してみてください。
ショートステイの費用は1泊2,500〜3,500円、2泊3日で7,000円前後、月7泊で23,000円前後です。デイサービスや訪問介護と違い、金額の大半が食費と滞在費という実費で占められているのが特徴です。
だからこそ、負担限度額認定を受けられるかどうかで負担がまるで変わります。申請しなければ受けられない制度なので、続けて使うご予定があるなら先に確かめておいてください。
そして、泊数が月の半分に近づいてきたら、それは在宅の限界が見えてきているサインでもあります。私たちは、その手前でご相談をいただくことが多くあります。どうすればよいか決まっていない段階で構いません。
この記事の監修者

東急ウェルネス株式会社
老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー
福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。
本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら
出典・参考
※本記事の金額は、令和8年6月改定の単位数をもとに、1単位10.00円で試算した目安です(2026年10月時点。とくに書いていない金額は自己負担1割)。1単位の単価は地域によって10.00〜11.10円の幅があります。食費と滞在費は事業所が定めるため、記載の額(国の基準費用額)と異なることがあります。加算は含めていません。実際のご負担は、ご利用予定の事業所または担当のケアマネジャーにご確認ください。
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