お問い合わせ 受付時間 10:00〜17:30( 無休 ※年末年始除く)
訪問看護は、看護師がご自宅にうかがって、血圧や体調を診たり、床ずれの手当てや点滴の管理をしたりするサービスです。料金は訪問1回ごとに決まり、自己負担1割なら30分未満で471円、30分以上1時間未満で823円が目安です※1。週2回受けても月6,584円ほどで、思っておられるより低いことが多いサービスです。この記事では、令和8年6月改定の単位数にもとづく時間別の料金表と、週の回数ごとの1か月の目安、そして医療保険のほうになる場合をご説明します。
この記事の要点
目次
結論から書きます。訪問看護ステーションから来てもらう場合、自己負担1割なら30分未満で471円、30分以上1時間未満で823円です※1。訪問1回ごとの料金で、月額の契約ではありません。
1回あたりの自己負担(訪問看護ステーション・1割・その他の地域)
2割負担の方はこの2倍、3割負担の方は3倍になります(介護保険の負担割合)。
ご覧のとおり、1回あたりは1,000円前後です。「看護師さんに来てもらうのは高いのでは」とご心配される方が多いのですが、介護保険が効くぶん、実際のご負担はこの範囲に収まります。
図1時間の長さで、1回の料金が決まります(1割・その他の地域)
令和8年6月改定の単位数を、1単位10.00円・自己負担1割で計算した目安です。加算は含めていません。
訪問看護の料金は、次の3つの掛け算で決まります。
料金の決まり方
この3つを掛けたものが、1回あたりのご負担です。
ここで見落とされやすいのが「どこから来るか」です。訪問看護には、訪問看護ステーションから来る場合と、病院や診療所から来る場合の2つがあり、料金が違います。同じ30分以上1時間未満でも、ステーションは823円、病院・診療所は574円です。
病院・診療所のほうが低いのは、24時間の対応や重い状態の方の受け入れなど、ステーションに求められている体制のぶんだけ差がついているためです。どちらが良いということではなく、主治医との距離の近さで選ばれることもあれば、夜間の対応のしやすさでステーションが選ばれることもあります。
単価は地域によって違います。東京23区(1級地)は1単位11.40円なので、30分以上1時間未満の訪問は1回938円と、その他の地域より115円高くなります。週2回なら月920円の差です。
負担割合別・事業所別の1回あたりの料金です。
※表は横にスクロールできます
| 訪問の時間 | 単位数 | 1割 | 2割 | 3割 | 病院・ 診療所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20分未満 | 314単位 | 314円 | 628円 | 942円 | 266円 |
| 30分未満 | 471単位 | 471円 | 942円 | 1,413円 | 399円 |
| 30分以上1時間未満 | 823単位 | 823円 | 1,646円 | 2,469円 | 574円 |
| 1時間以上1時間30分未満 | 1,128単位 | 1,128円 | 2,256円 | 3,384円 | 844円 |
※単位数と1割〜3割の額は訪問看護ステーションのもの、いちばん右は病院・診療所から訪問を受けた場合の1割の額です。
※1単位10.00円・その他の地域で計算した目安です。
※要支援1・2の方は介護予防訪問看護になり、単位数が少し低くなります(20分未満303単位、30分未満451単位、30分以上1時間未満794単位)。
もっとも多い「30分以上1時間未満」を、週に何回受けるかで見てみます(1割負担・月4週として計算)。
図2週の回数ごとの、1か月の自己負担
823円×週の回数×4週で計算した目安です。緊急時訪問看護加算は月600円(1割)で、こちらは月に1回だけかかります。
週2回で月6,584円、24時間の連絡体制まで付けても月7,184円です。デイサービスや訪問介護と比べても、1か月あたりのご負担は大きくありません。
ただし、これは訪問看護だけの金額です。実際には訪問介護やデイサービス、福祉用具のレンタルなども組み合わせて使われるため、1か月の合計はそれらを足したものになります。合計の目安は介護費用の平均はいくらかでご覧いただけます。
介護保険には、要介護度ごとに1か月に使える枠(区分支給限度基準額)があります※3。訪問看護もこの枠の中に入ります。
30分以上1時間未満の訪問を週2回(月8回)受けたときに、枠のどれくらいを使うかを見てみます。
※表は横にスクロールできます
| 要介護度 | 1か月の枠 | 週2回で使う割合 | 訪問看護だけなら |
|---|---|---|---|
| 要介護1 | 16,765単位 | 39.3% | 20回 |
| 要介護2 | 19,705単位 | 33.4% | 23回 |
| 要介護3 | 27,048単位 | 24.3% | 32回 |
| 要介護4 | 30,938単位 | 21.3% | 37回 |
| 要介護5 | 36,217単位 | 18.2% | 44回 |
※「訪問看護だけなら」は、枠をすべて30分以上1時間未満の訪問看護(823単位)に使った場合の回数です。実際は訪問介護やデイサービスと分け合います。
週2回なら、要介護3の方で枠の24.3%です。残りの4分の3で、ほかのサービスを組み立てられます。要介護1の方でも39.3%ですから、訪問看護が枠を圧迫することはあまりありません。
訪問看護には、体制や状態に応じた加算があります。ここでいちばん大事なのは、枠(支給限度額)に入らない加算があることです。
※表は横にスクロールできます
| 加算 | 単位数 | 1割の負担 | 枠に入るか |
|---|---|---|---|
| 緊急時訪問看護加算(Ⅰ) | 月600単位 | 月600円 | 入りません |
| 特別管理加算(Ⅰ) | 月500単位 | 月500円 | 入りません |
| ターミナルケア加算 | 2,500単位 | 2,500円 | 入りません |
| 初回加算(Ⅰ) | 月350単位 | 月350円 | 入ります |
| 退院時共同指導加算 | 1回600単位 | 600円 | 入ります |
| 夜間・早朝の訪問 | 25%増し | 206円増 (30分以上1時間未満) | 入ります |
| 深夜の訪問 | 50%増し | 412円増 (30分以上1時間未満) | 入ります |
24時間の連絡体制は、ほかのサービスを削らずに付けられます
緊急時訪問看護加算は、24時間いつでも連絡でき、必要と判断されれば計画外の訪問を受けられる体制に対する加算です。1割負担で月600円。この加算は支給限度額の枠に入りませんので、デイサービスや訪問介護の回数を減らさずに付けられます。
夜中に熱が出た、点滴が漏れた、呼吸が苦しそうだ——そうしたときに電話が通じる先があるかどうかは、ご家族の負担をいちばん変えるところです。在宅を続けるかどうかの分かれ目になることもあります。
なお、末期のがんなどで在宅での看取りを選ばれた場合のターミナルケア加算(2,500単位)も枠の外です。1割負担で2,500円で、亡くなった月に1回かかります。
ここが訪問看護のいちばん分かりにくいところです。訪問看護には、介護保険から出る場合と医療保険から出る場合があります。
要介護認定を受けている方は、原則として介護保険が優先します※4。ただし、次のいずれかにあたるときは医療保険のほうになります。
医療保険の訪問看護になる3つの場合
医療保険になると、介護保険の枠は使いません。そのぶん、ほかのサービスに枠を回せます。料金は医療保険の自己負担割合(1割から3割)で計算され、高額介護サービス費ではなく高額療養費の対象になります。
どちらになるかを、ご家族が選ぶことはできません。主治医と訪問看護ステーションが状態を見て決めるものです。「介護保険のつもりだったのに医療保険だった」と驚かれることがありますが、枠を使わずに済むという意味では、ご負担がかえって軽くなることもあります。
訪問看護ステーションからは、看護師だけでなく理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が訪問することもあります。歩く練習、起き上がりの練習、飲み込みの練習などです。制度のうえではこれも訪問看護にあたります。
料金は1回(20分)294単位=1割で294円です。40分なら2回ぶん、60分なら3回ぶんとして数えます。ただし1日に2回を超えて受ける場合は、1回あたりが1割引きになります。
もうひとつ、知っておいていただきたい決まりがあります。リハビリ職の訪問回数が看護職員の訪問回数を上回っている場合などには、1回につき8単位が引かれます。訪問看護は看護が中心のサービスだからです。リハビリを主にお考えでしたら、訪問リハビリテーションという別のサービスもありますので、ケアマネジャーにご相談ください。
料金のほかにかかることがあるもの
いずれも重要事項説明書に書かれています。契約の前に、料金表と一緒にご確認ください。
また、1か月の自己負担が上限を超えた場合は、超えた分が高額介護サービス費として戻ります。訪問看護の自己負担も、この上限の計算に入ります。
訪問看護を使うかどうか、迷っておられませんか
「そろそろ看護師さんに来てもらったほうがいいのか」「在宅を続けられるのか」——住まいるの相談員は、介護と医療の両方を見てきた者ばかりです。ご相談は無料で、何度でもうかがいます。
実際にご相談された方のお話はお客様の声でご覧いただけます。
自己負担1割で、訪問看護ステーションからの訪問なら30分未満471円、30分以上1時間未満823円が目安です(その他の地域・令和8年6月改定の単位数)。20分未満は314円、1時間以上1時間30分未満は1,128円です。2割負担ならこの2倍、3割負担なら3倍になります。病院や診療所からの訪問は、これより少し低い料金です。
30分以上1時間未満の訪問を自己負担1割で受ける場合、週1回なら月3,292円、週2回で月6,584円、週3回で月9,876円が目安です(月4週として計算)。24時間の連絡体制をとる緊急時訪問看護加算を付けると、1割負担で月600円が加わります。
要介護認定を受けている方は、原則として介護保険が優先します。ただし末期の悪性腫瘍や神経難病など国が定めた疾病にあたる場合、主治医から特別訪問看護指示書が出た期間、認知症以外の精神疾患で訪問する場合は医療保険になります。どちらになるかは主治医と訪問看護ステーションが判断しますので、ご家族が選ぶものではありません。
回数そのものの上限はなく、区分支給限度基準額という1か月の枠の中で、ケアプランに位置づけられた回数まで使えます。要介護3の枠は月27,048単位で、30分以上1時間未満の訪問を週2回受けても枠の24.3%です。残りでデイサービスや訪問介護も組み合わせられます。医療保険の訪問看護のほうは、原則として週3日までという決まりがあります。
訪問看護ステーションからのリハビリの訪問は、制度のうえでは訪問看護にあたります。料金は1回(20分)294単位で、自己負担1割なら294円です。1日に2回を超えて受ける場合は1回あたりが1割引きになります。なお、リハビリ職の訪問回数が看護職員の訪問回数を上回るなどの場合には、1回につき8単位の減算があります。
変わります。夜間(18時から22時)と早朝(6時から8時)は25%増し、深夜(22時から6時)は50%増しです。また、24時間いつでも連絡でき、必要なときに訪問を受けられる体制をとる場合は、緊急時訪問看護加算として1割負担で月600円がかかります。この加算は支給限度額の枠には入りません。
通常の訪問の範囲であれば、交通費は料金に含まれていて別にはかかりません。ただし事業所が定める通常の実施地域を越える場合は、実費として交通費を求められることがあります。契約の前に、重要事項説明書でご確認ください。
訪問看護の料金は、訪問1回ごと・時間の長さで決まります。自己負担1割なら30分未満471円、30分以上1時間未満823円。週2回で月6,584円ほどで、要介護3の方なら月の枠の24.3%しか使いません。
そして、24時間の連絡体制(月600円)は枠を使いません。ほかのサービスを減らさずに付けられますので、夜間の不安が大きいご家庭ほど、先に検討する価値があります。
末期のがんや神経難病などにあたる場合は医療保険の訪問看護になり、介護保険の枠は使いません。どちらになるかは主治医と訪問看護ステーションが判断します。
訪問看護を入れるかどうかは、ご自宅で暮らし続けられるかどうかの分かれ目になることがあります。迷われたときは、担当のケアマネジャーか、私たち住まいるにお声がけください。
この記事の監修者

東急ウェルネス株式会社
老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー
福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。
本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら
出典・参考
※本記事の金額は、令和8年6月改定の単位数をもとに、1単位10.00円・自己負担1割で試算した目安です。1単位の単価は地域によって異なります。事業所の体制による加算は、緊急時訪問看護加算など本文で触れたもの以外は含めていません。実際のご負担は、ご利用予定の事業所または担当のケアマネジャーにご確認ください。
お一人おひとりの様々なニーズに合った
老人ホームをご紹介します。
お気軽にご相談ください。
ケアマネジャー・医療ソーシャルワーカー(MSW)・金融機関の皆さまへ
担当されている方・お客様の住まいのご相談、退院先の調整を承ります。ご相談は無料・1件からお受けしています。