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「退院したら、デイケアに通うように言われた」「デイサービスと何が違うの」「1回いくらかかるの」。デイケア(通所リハビリ)は、病院や介護老人保健施設などに日帰りで通い、医師の指示のもとで理学療法士などのリハビリを受けるサービスです。この記事では、時間別・要介護度別の料金表と、よく付く加算を含めた実際の目安、デイサービスとの違い、退院後に早く始める方法、病院のリハビリからの切り替え、事業所の選び方を、2026年10月時点の決まりで整理しました。

この記事の要点
目次

デイケアは、介護保険では「通所リハビリテーション」といいます。病院・診療所・介護老人保健施設(老健)・介護医療院に日帰りで通い、医師の指示のもとで、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士によるリハビリを受けます。送迎つきで、入浴や食事もできます。
法律で定められた目的は、リハビリによって「心身の機能の維持回復を図る」ことです※6。歩く、立ち上がる、手を使う、飲み込むといった、暮らしに要る動きを取り戻したり保ったりするのが中心になります。退院したあとに、家での暮らしに戻る練習として使われることも多いサービスです。
国の統計では、デイケアを使っている方は全国で月に約42万人(要支援の方は別に約20万人)。そのうち約7割は要介護1・2の方で、軽いうちから体の機能を保つために使われています※4。事業所は全国に8,030か所あり、約8割を医療法人が運営しています※5。
※「デイケア」という名前は、病院が医療保険で行う精神科デイ・ケアや重度認知症患者デイ・ケアにも使われます。この記事は、介護保険の通所リハビリテーション(要介護・要支援の認定を受けた方のリハビリ)についてのものです※11。
いちばん大きな違いは目的です。デイケアはリハビリで体の機能を保ち、取り戻すところ。デイサービスは日中の暮らしを支え、ひとりで過ごす時間を減らし、ご家族の負担を軽くするところです※6。
※表は横にスクロールできます
| デイケア (通所リハビリ) | デイサービス (通所介護) | |
|---|---|---|
| 主な目的 | リハビリで心身の機能を保ち、取り戻す | 日常生活の支援、孤立感の解消、ご家族の負担の軽減 |
| 運営 | 病院・診療所・老健・介護医療院(約8割が医療法人) | 民間企業・社会福祉法人など |
| リハビリの職員 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士。医師が計画に関わる | 機能訓練指導員(看護職員やリハビリの職員など) |
| 始めるとき | 要介護・要支援の認定と、主治医がリハビリの必要を認めること | 要介護1〜5の認定(要支援の方は市区町村の総合事業) |
| 1回の料金 | 762円 | 658円 |
※料金は、要介護1の方が7時間以上8時間未満を利用した場合の基本の料金(通常規模型・自己負担1割)です※1。
図1同じ7〜8時間なら、デイケアのほうが1〜2割高め(1回・1割)
※どちらも通常規模型の事業所、1単位10.00円・自己負担1割で計算した基本の料金の目安です※1。デイサービスの料金はデイサービスの費用の料金表と同じ値です。
料金が高いぶん、リハビリの専門職が計画を立て、定期的に見直してくれるのがデイケアです。一方で、機能訓練に力を入れた「リハビリ型」のデイサービスもあり、中身が近いこともあります。「体の機能を取り戻したい」ならデイケア、「日中を楽しく過ごし、入浴や食事の手助けがほしい」ならデイサービス、と考えると選びやすくなります。要介護の方なら、両方を組み合わせることもできます。
1回の料金は、利用時間と要介護度で決まります。自己負担1割なら、単位数がそのまま1回の基本の金額になります※1。
※表は横にスクロールできます
| 利用時間 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1時間〜2時間 | 369円 | 398円 | 429円 | 458円 | 491円 |
| 2時間〜3時間 | 383円 | 439円 | 498円 | 555円 | 612円 |
| 3時間〜4時間 | 486円 | 565円 | 643円 | 743円 | 842円 |
| 4時間〜5時間 | 553円 | 642円 | 730円 | 844円 | 957円 |
| 5時間〜6時間 | 622円 | 738円 | 852円 | 987円 | 1,120円 |
| 6時間〜7時間 | 715円 | 850円 | 981円 | 1,137円 | 1,290円 |
| 7時間〜8時間 | 762円 | 903円 | 1,046円 | 1,215円 | 1,379円 |
※2026年10月時点の単位数です(基本の単位数は2024年6月の改定から変わっていません)。通常規模型の事業所を、1単位10.00円・自己負担1割で計算した1回の基本の料金の目安で、加算は含みません。2割負担なら2倍、3割負担なら3倍です※1。
※利用者の多い大規模型の事業所では、少し低くなることがあります(全国の事業所の9割以上は通常規模型の料金です)※9。
通所リハビリの1単位は、東京23区(1級地)では11.10円です※2。6〜7時間・要介護1なら、1割で1回794円になります(その他の地域は715円)。
では、実際にはどの時間がよく使われているのでしょうか。国の統計で、利用の回数を時間別に見ると次のとおりです。
図2デイケアの利用時間(全国・回数の割合)
※介護給付費等実態統計(令和8(2026)年5月審査分)第12表の回数から計算した割合です※4。
6〜7時間の「1日型」が約59%ともっとも多く、次いで1〜2時間の「短時間型」です。短時間型は、リハビリだけを受けて昼前に帰る使い方で、1回369〜491円です。

基本の料金のほかに、事業所の体制やリハビリの内容によって加算がかかります。国の資料で、どの加算がどれだけ付いているかを見ると、次のようになります※1※9。
| 加算など | 単位数と内容 |
|---|---|
| リハビリの | 1回12〜28単位 リハビリテーション提供体制加算。リハビリの職員が、いつも利用者25人に1人以上いる事業所。利用の約7割に付きます |
| 職員の | 1回6〜22単位 サービス提供体制強化加算。介護福祉士や長く勤める職員が多い事業所。いちばん高い区分が利用の約7割に付きます |
| 入浴の介助 | 1日40・60単位 入浴介助加算。60単位は、自宅の浴室に合わせた入浴の練習をする場合 |
| リハビリの | 月240〜793単位 リハビリテーションマネジメント加算。医師や専門職が会議でリハビリの計画を立て、見直す場合。始めて6か月以内は高め |
| 退院後 | 1日110単位 短期集中個別リハビリテーション実施加算。退院・退所や認定から3か月以内に、集中して個別のリハビリを受ける場合 |
| 退院前の | 1回600単位 退院時共同指導加算。デイケアの医師などが、退院前の病院の話し合いに参加した場合 |
| 職員の | 7〜11.1% 介護職員等処遇改善加算。料金全体にこの率を掛けます。約8割の事業所が算定しています |
| 送迎なし | 片道−47単位 ご家族が送り迎えする場合などは、料金が下がります |
※1割負担なら、単位数がそのままおおよその円になります。算定の割合は2025年10月のサービス分です※9。処遇改善加算とサービス提供体制強化加算は、1か月の上限(支給限度額)の計算の外です※1。
2026年6月の介護報酬の改定で、介護職員等処遇改善加算の率が上がりました(通所リハビリは(Ⅰ)が8.6%→10.3%など。新しく11.1%の区分もできました)※7。基本の単位数やほかの加算は変わっていません。6〜7時間を週2回(月8回)使う場合、(Ⅰ)イの10.3%なら、要介護1で月589円、要介護5で月1,063円ほどの上乗せです(1割の目安)。
図36〜7時間・要介護1の1回の料金ができるまで(1割の目安)
※基本の料金に、多くの事業所で付くリハビリテーション提供体制加算・入浴介助加算(Ⅰ)・サービス提供体制強化加算(Ⅰ)と、処遇改善加算(Ⅰ)イ(10.3%)を足した試算です(1単位10.00円・自己負担1割)※1※7。付く加算は事業所によって違います。食費は別です。
介護保険の料金とは別に、食費、おむつ代、レクリエーションの材料費などは実費です。金額は事業所ごとに違いますので、見学や契約の前に重要事項説明書の料金表で確かめてみてください。1か月の自己負担が一定額を超えた分は、高額介護サービス費の制度で払い戻されます。
国の統計では、デイケアを使っている方は1人あたり月に約8回、つまり週2回ほど通っています※4。国の資料の調査でも、要介護の方は週2回がいちばん多くなっています※9。6〜7時間を週2回(月8回)使った場合の目安です。
| 要介護度 | 基本 だけ | よく付く 加算込み | 上限に 占める割合 |
|---|---|---|---|
| 要介護1 | 5,720円 | 7,413円 | 39% |
| 要介護2 | 6,800円 | 8,605円 | 39% |
| 要介護3 | 7,848円 | 9,760円 | 32% |
| 要介護4 | 9,096円 | 11,137円 | 32% |
| 要介護5 | 10,320円 | 12,487円 | 31% |
※6時間以上7時間未満・週2回(月8回)・1単位10.00円・自己負担1割。「よく付く加算込み」は、図3の加算に、リハビリテーションマネジメント加算(ロ・6か月超)と科学的介護推進体制加算を足した試算です。食費は別で、1回700円なら月5,600円が加わります(金額は事業所ごとに違います)。
※1か月の上限は区分支給限度基準額で、割合は上限の計算に入る分(基本と入浴・リハビリの体制・リハビリの管理などの加算)で出しています※3。
週2回なら、1か月の上限の3〜4割ほどです。残りでヘルパーや福祉用具のレンタルなどを組み合わせられます。国の統計では、デイケアを使っている要介護の方1人あたりの費用は、加算を含めて月約8万円(自己負担1割なら約8千円)です※4。
要支援1・2の方のデイケアは介護予防通所リハビリテーションになり、料金は回数ではなく月額で決まります※1。
使いはじめて12か月を超えると、リハビリの会議や国へのデータの提出の取り組みをしていない事業所では、月120単位(要支援1)・240単位(要支援2)下がります※8。何回通うかは、ケアプランで決めた範囲の中になります。デイサービスやヘルパーが市区町村の「総合事業」になる要支援の方でも、デイケアは全国共通の介護保険のサービスとして使えます。要支援の方のサービスの全体は要支援1とはと要支援2とはにまとめています。
図4相談してから、デイケアに通いはじめるまで
※国の通知・基準による一般的な流れです※6※8。進め方は地域や事業所によって違います。
2024年度の介護報酬の改定で、退院してからリハビリが途切れないようにする仕組みが整いました※8。
以前の国の調査では、退院してから利用を始めるまでの期間が短いほど、日常の動作の回復が大きい傾向が見られました※9。入院中に、病院の相談員とケアマネジャーに「退院後はデイケアに通いたい」と伝えておくのが近道です。退院後の住まいの選び方は退院を迫られたら、回復期のリハビリについては回復期リハビリテーション病棟とはでまとめています。
病院の外来でリハビリを受けている方も、要介護・要支援の認定を受けている場合は、いずれ介護保険のデイケアや訪問リハビリに移ることになります。
病院の側にも、介護保険のリハビリに移る方に、事業所を紹介して見学や体験を勧め、リハビリの計画書を渡す決まりがあります※11。「外来のリハビリがもうすぐ終わる」と言われたら、主治医とケアマネジャーに早めに相談すると、リハビリが途切れずに済みます。

デイケアは事業所によって、リハビリの職員の数や内容に差があります。見学のときは、次の点を比べてみてください。
図5デイケアを比べるときの物差し
※国の基準・加算の要件と、国の資料の算定状況による整理です※9※13。
事業所の職員の数やサービスの内容は、国の介護サービス情報公表システムで調べられます。職員の人数や、事業所の取り組みの状況(7つの項目を都道府県の平均と比べたグラフ)が見られ、1か月の料金の目安を試算する機能もあります※12。
外出が難しい方や、家の中での動きそのものを練習したい方には、訪問リハビリテーションがあります。病院・診療所・老健などの理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がご自宅に来て、実際の家の中で、ベッドからの起き上がりやトイレへの移動、階段などの練習をします。国の統計では、月に約13万人が使っています※4。
訪問看護ステーションからリハビリの職員が来る形もあり、そちらは訪問看護として料金が決まります(訪問看護の料金)。どちらが合うかは、ケアマネジャーと主治医に相談して決めます。介護老人保健施設に入ってリハビリを続ける方法もあります(老健とは)。
リハビリを続けても、家での暮らしが難しくなってきたら
デイケアで体の機能を保ちながら在宅を続ける方は大勢おられます。それでも、夜間の介助や移動の負担が大きくなってきたら、住まいを移すことも選択肢に入ってきます。住まいるの相談員は、1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)で、リハビリを続けられる老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅も含めて、在宅を続ける工夫も、住まいを移す場合の探し方も、ご家族と一緒に考えます。ご相談は何度でも無料です。
実際にご相談された方のお話はお客様の声でご覧いただけます。
病院・診療所・介護老人保健施設などに日帰りで通い、医師の指示のもとで、理学療法士などのリハビリを受ける介護保険のサービスです。正式には「通所リハビリテーション」といいます。送迎があり、入浴や食事ができる事業所も多くあります。
自己負担1割で、いちばん多い6時間以上7時間未満の利用なら、基本の料金は要介護1で715円、要介護5で1,290円です。多くの事業所で付くリハビリの体制・入浴・職員の体制・処遇改善の加算を含めると、要介護1で1回884円ほどになります(その他の地域の目安)。食費は別です。
デイケアは、医師の指示のもとで理学療法士などがリハビリを行い、体の機能の維持や回復をめざすサービスで、病院・診療所・老健などが運営します。デイサービスは、日中の暮らしの支えや入浴・食事、ご家族の負担を軽くすることが中心です。同じ時間なら、デイケアのほうが1〜2割ほど高めです。
要介護の方なら、併用できます。たとえば、デイケアで週1回リハビリを受け、デイサービスで週2回入浴と食事をする、といった組み方です。どちらも要介護度ごとの1か月の上限(支給限度額)の中で、ケアプランに入れて使います。
使えます。要支援1・2の方は介護予防通所リハビリテーションになり、料金は月額で、1割なら要支援1で月2,268円、要支援2で月4,228円です。使いはじめて12か月を超えると、事業所の取り組みによっては月120円・240円下がります。
必要です。主治医がリハビリの必要を認め、デイケアの事業所の医師がリハビリの計画に関わります。入院中の方は、入院している病院の医師の意見をもとにケアプランに入れることもできます。ケアマネジャーに相談すれば、段取りを進めてくれます。
始められます。入院中に病院の相談員とケアマネジャーに伝えておくと、入院中の病院の医師の意見をもとにケアプランを作れます。デイケアの職員が病院の退院前の話し合いに参加することもあり、退院から3か月のあいだは、集中して個別のリハビリを受けられる加算もあります。
要介護・要支援の認定を受けている方は、病気ごとに決まった日数(脳の病気なら180日など)を過ぎると、医療保険の外来リハビリは原則として続けられず、介護保険のデイケアや訪問リハビリが受け皿になります。別の事業所のデイケアに移るときは、始めた月の翌々月まで、外来のリハビリと重ねて使えることがあります。
デイケアの料金には、原則として送迎が含まれています。ご家族が送り迎えする場合などは、片道ごとに料金が少し下がります。送迎できる範囲は事業所ごとに違うので、見学のときに確かめると安心です。
食費は介護保険の対象外で、事業所ごとに決まっています。おむつ代なども実費です。金額は事業所の重要事項説明書の料金表に書かれていますので、見学や契約の前に確かめてみてください。
決まった期間はありません。リハビリの目標を立て、定期的に見直しながら通います。国の資料にある以前の調査では、目標を達成して終えた方の約半数が1年未満で、終えたあとはデイサービスに移る方が多くいました。
違います。病院が医療保険で行う精神科デイ・ケアや、重度認知症患者デイ・ケアにも「デイケア」という名前が使われます。この記事で扱っているのは、要介護・要支援の認定を受けた方が使う、介護保険の通所リハビリテーションです。
デイケア(通所リハビリ)は、医師の指示のもとでリハビリを受ける通いのサービスです。料金は利用時間と要介護度で決まり、いちばん多い6〜7時間なら自己負担1割で1回715〜1,290円が基本で、よく付く加算を含めると要介護1で約880円です。2026年6月からは、処遇改善の加算の率が上がりました。
週2回なら1か月の上限の3〜4割ほどで、残りでほかのサービスも組み合わせられます。退院の前から病院の相談員とケアマネジャーに伝えておけば、退院してすぐに始められ、病院の外来リハビリからも途切れずに移れます。
「体の機能を取り戻したい」ならデイケア、「日中の暮らしを支えてほしい」ならデイサービス。迷われたときは、担当のケアマネジャーか、私たち住まいるにお声がけください。
この記事の監修者

東急ウェルネス株式会社
老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー
福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。
本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら
出典・参考
※本記事の金額は、2026年10月時点の単位数をもとに、通常規模型の事業所・1単位10.00円・自己負担1割で試算した目安です(基本の単位数は2024年6月の改定から変わっていません)。1単位の単価は地域によって異なり、付く加算は事業所によって違います。食費などの実費は含めていません。
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