COLUMN

介護と住まいのコラム

介護の基礎知識 2026.10.17

回復期リハビリテーション病棟とは|入院期間・対象疾患・費用と退院後

「急性期の病院から、回復期リハビリの病院に移りましょうと言われた」「何日まで入院できるの」「退院したあと、家で暮らせるか心配」。回復期リハビリテーション病棟は、脳梗塞や骨折などのあと、家に帰るためのリハビリを集中して受ける病棟です。この記事では、入院できる病気と日数の上限、2026年の点数で計算した1か月の費用、1日のリハビリの量、転院の流れ、退院後の住まいの選び方を、図と表で整理しました。

職員に付き添われて、歩行器で歩く練習をする高齢の女性と、見守る家族のイメージ

この記事の要点

  • 回復期リハビリテーション病棟は、脳梗塞や骨折などの急性期の治療を終えた方が、家に帰るためのリハビリを集中して受ける病棟です。医療保険の入院です。
  • 入院できるのは国が決めた6つの状態で、日数の上限は60〜180日(脳の病気150日、骨折90日など)。平均の入院日数は約64日です。
  • リハビリは1日最大3時間(骨折などは原則2時間)。国のデータでは平日の平均は約2時間でした。
  • 費用は、75歳以上・1割負担・一般の所得の方なら、1か月約11.1万円が目安です(医療費の上限と食費。療養病床の病棟は居住費が加わります)。
  • 退院した方の約3人に2人が自宅、約5人に1人が介護施設などへ。退院の準備は入院してすぐ始まるので、住まい探しも早めの相談が安心です。

回復期リハビリテーション病棟とは|家に帰るためのリハビリをする病棟

リハビリの職員と一緒に、いすに座って足を上げる運動をする高齢の方々のイメージ

回復期リハビリテーション病棟は、医療保険で入院する病院の病棟のひとつです。国の通知では、「脳血管疾患又は大腿骨頸部骨折等の患者に対して、ADLの向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行うための病棟」とされています※2。ADL(日常生活動作)は、食事・トイレ・着替え・移動など、毎日の暮らしの動作のことです。

図1回復期リハビリテーション病棟のしくみ

  • 何をする病棟か

    急性期の治療を終えた方が、家に帰るためのリハビリを毎日集中して受けます。

  • 入院できる人

    脳の病気や骨折など、国が決めた6つの状態の方。入院できるかは病院の医師が判断します。

  • 入院できる期間

    病気やけがによって60〜180日が上限。多くの方はそれより早く退院します。

※国の告示・通知による整理です※1※2※3。病院の案内では「回リハ」「回復期病院」「リハビリ病院」と呼ぶこともあります。

病棟には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリの専門職が専従で配置され、医師が定期的に体の機能を調べて、リハビリの計画を作って説明する決まりです※2※3。1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)では、352の病院が回復期リハビリテーション病棟を届け出ています(東京130・神奈川76・埼玉72・千葉74。2026年9月1日現在。関東信越厚生局の名簿から住まいるが数えました)※10。

入院できる病気と、入院できる日数の上限

回復期リハビリテーション病棟に入院できるのは、国が決めた「回復期リハビリテーションを要する状態」の方です。状態ごとに、入院できる日数の上限も決まっています※3。

入院できる状態上限の日数
脳梗塞・脳出血などの脳の病気、脊髄損傷、頭部外傷などの発症後・手術後
(高次脳機能障害を伴う重い脳の病気、重い頸髄損傷、頭部外傷を含む多部位の外傷は180日)
150日
大腿骨・骨盤・背骨・股関節・膝関節の骨折、2か所以上の骨折の発症後・手術後90日
手術や肺炎などの治療で安静にしていたために起きた、体の機能の低下(廃用症候群)90日
大腿骨・骨盤・背骨・股関節・膝関節の神経・筋肉・靱帯の損傷後60日
股関節・膝関節の人工関節の手術後90日
急性心筋梗塞・狭心症など、心臓や大きな血管の病気の発症後・手術後90日

※基本診療料の施設基準等 別表第九の状態を、分かりやすい言葉に直しています※3。日数は、回復期リハビリテーション病棟で入院料を算定し始めた日から数えます。

日数は、回復期リハビリテーション病棟に入院した日から数えます。急性期の病院に入院していた日数は含みません※1※3。ほかの病院の回復期リハビリ病棟に移った場合は、日数を合わせて数えます※2。

「発症から2か月以内」の条件は、今はありません

以前は、発症や手術から1〜2か月以内に入院しなければならない決まりがありましたが、2020年度の診療報酬の改定でこの条件はなくなりました※7。インターネット上には、今も古い説明が残っていることがあります。ただ、入院できるかは、病状やリハビリで良くなる見込みをふまえて病院の医師が判断します。

1日のリハビリの量|最大3時間

作業療法士と一緒に、輪を使って手や腕を動かすリハビリをする高齢の男性のイメージ

リハビリは、20分以上の個別の訓練を1単位として数えます※2。回復期リハビリテーション病棟では、1日最大9単位(3時間)まで受けられます。骨折などの運動器のリハビリは、原則として1日6単位(2時間)までです※1※4。病棟には、対象の患者に1日平均3単位以上(入院料5は2単位以上)を行うことが国の基準として求められ、入院料1〜4の病棟は、土曜・日曜・祝日も含めて毎日リハビリを行える体制が必要です※3。

図21日に受けているリハビリの平均(平日・入院料の区分ごと)

入院料16.4単位(約128分)

入院料25.7単位(約114分)

入院料35.2単位(約104分)

入院料44.6単位(約92分)

入院料55.2単位(約104分)

※厚生労働省の資料(DPCデータ 2024年6月〜2025年5月・病棟ごとの平均。中央社会保険医療協議会 入院(その5))によります※9。棒の長さは上限の9単位を端にしています。全体の平均は平日6.1単位、休日(日曜・祝日)5.5単位でした。

入院料は1〜5の区分に分かれていて、区分によって、看護師やリハビリの専門職の配置、重い状態の方の受け入れ、リハビリの成果などの基準が違います※3。病院は、退院した方の数やリハビリの成果を3か月ごとに院内に掲示し、ウェブサイトにも載せる決まりです(ホームページがない病院を除く)※3。病院を選ぶときは、急性期の病院の相談窓口に、区分やリハビリの量、土日のリハビリの有無を聞いてみると比べやすくなります。

リハビリの計画書は医師が説明して渡す決まりです。入院したときと退院するときの、日常の動作の点数(FIM)も計画書で説明を受けられ、求めれば書面でもらえます※2。

費用|1か月の目安と、別にかかるもの

回復期リハビリテーション病棟の費用は、1日いくらの入院料に、受けたリハビリの量に応じたリハビリ料が加わる形です※1。医療保険の入院なので、窓口で払う医療費は1〜3割で、高額療養費の上限があります※6。このほかに食費(1食550円・一般の所得の方)がかかり、療養病床の病棟に入る65歳以上の方は、居住費(1日430円)も加わります※5。1都3県では療養病床の回復期リハビリ病棟も多く(東京都は、名簿で病床数が分かる分のうち約3分の2が療養病床)、居住費がかかるかは病棟によります※10。

たとえば、脳梗塞のあとで入院料1の病棟に入り、1日6単位(2時間)のリハビリを受けると、2026年6月からの点数で医療費は1日38,350円(10割)です※1。75歳以上で1割負担・一般の所得の方なら、同じ月に17日ほど入院すると、医療費の窓口負担は月61,500円の上限で止まります※6。1か月入院すれば、多くの場合、上限で止まると考えてよいでしょう。

図31か月入院したときの費用の目安(75歳以上・医療費+食費など)

1割負担・一般の所得(一般病床の病棟)111,000円

医療費 月61,500円(上限)+食費 49,500円

1割負担・一般の所得(療養病床の病棟)123,900円

上の金額+居住費 12,900円

住民税非課税50,000円

医療費 月25,700円(上限)+食費 24,300円

住民税非課税で、所得が一定以下27,400円

医療費 月15,700円(上限)+食費 11,700円

※回復期リハビリテーション病棟入院料1(2,346点)・入院物価対応料(19点)・脳血管疾患等リハビリテーション料(1日6単位)で、同じ月の中で30日入院し、ほかの医療費はない場合の試算です※1※5※6。病院ごとの加算、差額ベッド代、おむつ・病衣などは含みません。2割負担の方も医療費の上限は同じで、合計も同じです。住民税非課税の方の金額は一般病床の病棟の場合です。

入院が長くなったとき・別にかかる費用

  • 4か月目からの上限:過去12か月に上限に届いた月が3回以上あると、4回目から上限は月44,400円に下がります(1割負担・一般の所得の方)。急性期の病院での入院の月も数えるので、1か月の目安は約9.4万円になることがあります※6。
  • 月をまたぐとき:上限は月ごとに計算するので、月の途中で入院・退院した月は、上限に届かずに少なくなることもあります※6。
  • 差額ベッド代:個室などを希望したときにかかります。同意書のない請求や、治療の必要で個室に入った場合などは、払う必要がない決まりです※11。
  • 食費・居住費・差額ベッド代は高額療養費の対象外:上限の計算に入るのは医療費の自己負担だけです※6。

入院までの流れ|急性期の病院からの転院

国の調査では、回復期リハビリテーション病棟に入院する前にいた場所は、ほかの病院が約6割、同じ病院のほかの病棟が約3割でした※8。多くの方は、急性期の病院から転院して入院します。

図4急性期の病院から回復期リハビリ病棟への転院の流れ

  1. 急性期の病院で、退院後の相談が始まる 入院してまもなく、病院の入退院支援の担当(看護師や社会福祉士)が、退院が難しくなりそうなことを確かめ、ご家族と話し合います。
  2. 回復期リハビリ病棟への転院を検討する 主治医が回復期のリハビリが必要と判断したら、相談員と一緒に、通いやすさや区分、リハビリの量などから候補の病院を選びます。
  3. 病院どうしで書類を送り、受け入れが決まる 診療情報提供書などを送り、受け入れる病院が入院できるかを判断します。面談や見学ができる病院もあります。
  4. 転院の日を決めて、入院する 空きのベッドと体の状態に合わせて、転院の日を決めます。移動の手段も確かめておきます。

※国の通知(入退院支援の決まり)と、病院の案内による一般的な流れです※2。返事までの日数や面談・見学の扱いは病院によって違います。

国の調査では、入院の受け入れが難しい理由として「がん化学療法」「人工透析」「高額な薬を使っている」を挙げた割合が、とくに回復期リハビリテーション病棟で高くなっていました※8。治療中の病気や使っている薬があるときは、主治医と相談員に早めに相談しておくと安心です。

上限の日数まで入院できる?|病院が早めの退院をめざす理由

入院できる日数の上限は「最長」で、上限まで入院できるとは限りません。国の調査では、回復期リハビリテーション病棟の平均の入院日数は63.7日でした※8。

図5病棟ごとの平均の入院日数

回復期リハビリテーション病棟63.7日

地域包括ケア病棟24.8日

急性期の一般病棟(急性期一般入院料1)11.4日

※令和6年度 入院・外来医療等における実態調査(中央社会保険医療協議会 入院(その4)、2025年11月5日)によります※8。

病院には、次のような国の基準があります。

  • 自宅などへの退院の割合:入院料1〜4の病棟は、退院した方のうち、ほかの病院への転院、同じ病院のほかの病棟への移り、老健への入所以外の方が7割以上であることが求められます※3。
  • リハビリの成果:入院中の日常の動作の伸びを、入院した日数とあわせて評価する「実績指数」があり、区分ごとに基準があります。病院は実績を院内とウェブサイトで公開します※2※3。

そのため病院は、入院してすぐから退院後の暮らしを見すえて準備を進めます。退院の目安を早めに聞き、退院先の準備を並行して進めるのが、慌てないための近道です。

退院後の行き先と、住まいの選び方

国の調査では、回復期リハビリテーション病棟から退院した方の約3人に2人が自宅へ、約5人に1人が介護施設などへ移っています※8。

図6回復期リハビリ病棟から退院した方の行き先

自宅64.9%

介護施設など20.9%

ほかの病院10.6%

同じ病院のほかの病棟2.0%

亡くなって退院0.7%

※令和6年度 入院・外来医療等における実態調査によります※8。その他0.9%。「介護施設など」の内訳(老健・特別養護老人ホーム・有料老人ホームなど)は示されていません。

自宅に戻れるかの分かれ目になりやすいのは、トイレと移動(歩く・車いす)を一人でできるかです。国の資料でも、退院するときにトイレの動作や移動が自分でできる方ほど、自宅に退院する割合が高くなっています※9。自宅が難しいときは、次のような住まいから選びます。

退院の期限が迫ったときの進め方は、退院を迫られたら|退院先の決め方と医療ソーシャルワーカーでもくわしくまとめています。

地域包括ケア病棟・老健との違い

※表は横にスクロールできます

回復期リハビリ
テーション病棟
地域包括ケア病棟老健
(介護老人保健施設)
保険医療保険医療保険介護保険
目的決まった病気やけがの方の、家に帰るための集中的なリハビリ治療のあとの回復と、自宅や施設に帰る準備心身の機能を回復させ、自宅での生活に戻る支援
入れる方国が決めた6つの状態の方病名の決まりはない要介護1〜5で、病状が安定している方
期間状態ごとに60〜180日まで移った日から60日まで上限の決まりはない(自宅に戻れるかを定期的に検討)
リハビリ1日最大3時間(骨折などは原則2時間)。費用は入院料とは別必要な方に1日平均40分以上。費用は入院料に含む施設のサービスに含む(入所してすぐに集中して行う加算もある)
平均の日数63.7日24.8日—

※国の告示・通知、介護保険法と、令和6年度 入院・外来医療等における実態調査によります※1※2※3※8※12。

地域包括ケア病棟については、地域包括ケア病棟とはでくわしくご説明しています。

退院が近づく前に、ご家族がしておきたいこと

病院の職員から、タブレットを見ながら退院後の暮らしについて説明を受ける高齢の方のイメージ

図7退院までに、ご家族がしておきたいこと

  1. 退院の目安と、退院後の暮らし方の見通しを聞く リハビリの計画書の説明や、病院での話し合い(カンファレンス)で、退院の時期と、どのくらいまで回復しそうかを確かめます。
  2. 要介護認定を申請する(変更する) 結果が出るまで原則30日かかります。認定を受けていない方は早めに申請し、状態が変わった方は区分の変更を検討します。
  3. ケアマネジャーを決めて、病院と連携してもらう 入院中に、病院とケアマネジャーが一緒に、退院後に使う介護サービスを考える場があります。
  4. 自宅に戻るなら、家の中を確かめる 病院の職員が家を訪ねて、手すりや段差などを確かめることがあります(交通費はご家族の負担)。住宅の改修や福祉用具も準備します。
  5. 自宅が難しいなら、施設を探す 体の状態と介護の必要度、費用に合う施設を探し、見学や面談、契約の日程を退院の日に合わせます。

※国の通知・点数表(退院前訪問指導、介護支援等連携指導)と介護保険法(要介護認定は申請から原則30日以内)による流れです※1※2※12。病院によって進め方は違います。

要介護認定の申請は要介護認定の申請方法と流れ、ケアマネジャーとの連携はケアマネジャーの探し方と選び方、家の手すりや段差の工事は介護保険の住宅改修の記事でまとめています。

退院後の住まい探しを、入院中からお手伝いします

「退院の期限までに行き先を決めなければならない」「リハビリを続けられる施設を探したい」——住まいるの相談員は、病院の相談窓口やケアマネジャーとも連絡を取りながら、1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)で、退院後に暮らせる老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を一緒に探します。入院中のご相談や見学同行も、何度でも無料です。

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よくあるご質問

回復期リハビリテーション病棟とは、簡単にいうと何ですか

脳梗塞や骨折などで急性期の治療を終えた方が、家に帰るためのリハビリを毎日集中して受ける病棟です。医療保険の入院で、入院できる病気やけがと、入院できる日数の上限が国で決められています。「回リハ」「回復期病院」と呼ばれることもあります。

どんな病気やけがで入院できますか

国の決まりで、脳梗塞などの脳の病気や脊髄損傷、大腿骨や背骨などの骨折、手術や肺炎のあとの体の機能の低下(廃用症候群)、股関節・膝関節の人工関節の手術後、心臓の病気など、6つの状態が対象です。実際に入院できるかは、病状やリハビリで良くなる見込みをふまえて病院の医師が判断します。

何日まで入院できますか

病気やけがによって60〜180日が上限です。脳の病気は150日(重い場合は180日)、骨折や廃用症候群、人工関節の手術後は90日などです。上限は「最長」で、国の調査では平均の入院日数は約64日でした。

入院できる日数は、いつから数えますか

回復期リハビリテーション病棟に入院した日から数えます。急性期の病院に入院していた日数は含みません。回復期リハビリ病棟から、ほかの病院の回復期リハビリ病棟に移った場合は、日数を合わせて数えます。

「発症から2か月以内」でないと入院できないのですか

以前は、発症や手術から1〜2か月以内に入院する決まりがありましたが、2020年度の改定でこの条件はなくなりました。ただ、入院できるかは病状や回復の見込みをふまえて病院が判断するので、急性期の病院の相談窓口に早めに相談すると安心です。

回復期リハビリ病棟の費用は、1か月いくらですか

医療保険の入院なので、高額療養費の上限があります。75歳以上で1割負担・一般の所得の方なら、1か月入院すると医療費の窓口負担は月61,500円で止まり、食費と合わせて約11.1万円が目安です。療養病床の病棟では居住費が加わり約12.4万円です。差額ベッド代などは別です。

リハビリは1日にどのくらい受けられますか

1回20分を1単位として、1日最大9単位(3時間)までです。骨折などの運動器のリハビリは原則6単位(2時間)までです。国のデータでは、平日の平均は1日6.1単位(約2時間)でした。量は病院や病状によって違います。

土日もリハビリはありますか

入院料1〜4の病棟は、土曜・日曜・祝日も含めて毎日リハビリを行える体制が国の基準になっています。国のデータでは、休日の平均は1日5.5単位でした。病院によって違うので、入院前に確かめておくと安心です。

上限の日数まで入院していられますか

上限は「最長」で、多くの方はそれより早く退院します。入院料1〜4の病棟には、退院した方の7割以上が、ほかの病院や老健ではなく自宅などに退院するという国の基準があり、リハビリの成果も入院日数とあわせて評価されます。退院の目安は入院してすぐに話し合いが始まるので、退院先の準備は早めに進めると安心です。

地域包括ケア病棟との違いは何ですか

回復期リハビリ病棟は、決まった病気やけがの方が、毎日たくさんのリハビリを受ける病棟で、入院できる日数は病気によって60〜180日です。地域包括ケア病棟は病名の決まりがなく、治療のあとの回復や退院の準備も含めて幅広く受け入れる病棟で、60日までです。リハビリの量は回復期リハビリ病棟のほうが多くなります。

老健(介護老人保健施設)との違いは何ですか

回復期リハビリ病棟は医療保険の病院の病棟で、医師や看護師のもとで集中的なリハビリを受けます。老健は介護保険の施設で、要介護1〜5の方が、自宅に戻るためのリハビリと介護を受けます。回復期リハビリ病棟を退院したあと、自宅に戻る前に老健に入る方もいます。

退院後、自宅に戻れないときはどうすればよいですか

国の調査では、回復期リハビリ病棟から退院した方の約5人に1人が介護施設などに移っています。老健、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホームなどから、体の状態と介護の必要度、費用に合うところを選びます。退院の日が近づく前から、病院の相談窓口やケアマネジャー、住まいの相談窓口に相談しておくと安心です。

まとめ

回復期リハビリテーション病棟は、脳梗塞や骨折などの急性期の治療を終えた方が、家に帰るためのリハビリを毎日集中して受ける病棟です。入院できるのは国が決めた6つの状態の方で、日数の上限は60〜180日、費用は75歳以上・1割負担・一般の所得の方なら1か月約11.1万円が目安です。

上限は「最長」で、平均すると2か月ほどで退院します。入院してすぐに退院の準備が始まるので、退院の目安と回復の見通しを早めに聞き、要介護認定やケアマネジャー、家の中の準備、施設探しを並行して進めておくと、退院の日に慌てずに済みます。

この記事の監修者

相談員 K.C

東急ウェルネス株式会社

老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー

  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • 介護福祉士
  • 社会福祉主事
  • 児童福祉司
  • ホームヘルパー2級

福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。

本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら

出典・参考

※本記事の内容は、2026年10月時点の情報にもとづいています。点数・費用は2026年6月以降の国の基準で計算した目安で、病院ごとの加算や差額ベッド代、リハビリの量などにより変わります。入院できるかどうかや入院の期間は病院の医師が判断しますので、くわしくは入院中の病院の相談窓口にご確認ください。

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