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要介護5は、介助なしでは日常生活を送ることがほぼできず、意思の伝達が難しいこともある段階です。7つの区分でいちばん重い段で、1か月に使える上限も36,217単位と最大になります※3。意外に思われるかもしれませんが、施設で暮らす方の割合は38.8%で、要介護4の39.0%とほとんど変わりません※2。「要介護5になったら施設」ではないのです。
この記事の要点
目次
要介護5は、7つの区分のなかでいちばん重い段です。要介護認定等基準時間は110分以上で、上限はありません※1。
認定を受けておられるのは全国で584,022人。認定を受けた方の7.9%で、7区分のなかでいちばん少ない段です※2。
7区分の全体像は要支援・要介護とはに、1つ下の段については要介護4とはにまとめています。
ご相談の場でよくうかがうのは、こんなご様子です。お声は届いていて表情も変わりますが、寝返りから食事まで、すべてに介助が要ります。
図1要介護5で、ご自分でできることと、手助けが要ること
ご本人に、届いていること
すべて介助が要ること
相談の現場で接することの多い姿をもとにした目安です。同じ要介護5でも、お一人ずつ違います。
「痛いのか、寒いのか、分からない」
要介護4との違いで、ご家族がいちばん重く受け止められるのは意思の伝達です。このお言葉を、この段でよくうかがいます。
ただ、伝わっていないわけではありません。声は届いていますし、表情は変わります。手をにぎると返ってくることもあります。介護の現場では、身体の向き、眉のあたり、呼吸の速さといったところから、痛みや不快を読み取っていきます。訪問看護が入っていると、この読み取りをいっしょに担ってもらえます。
※状態の目安は、相談の現場で接することの多い姿をもとにした一般的な説明です。認定は個々の調査結果と主治医意見書にもとづいて行われますので、同じ要介護5でもお一人ずつ状態は異なります。
要介護5について、いちばん意外に受け止められるのがこれです。
※表は横にスクロールできます
| 要介護4 | 要介護5 | |
|---|---|---|
| 基準時間 | 90分以上110分未満 | 110分以上 |
| 1か月の上限 | 30,938単位 | 36,217単位 |
| 認定者数 | 928,268人 | 584,022人 |
| 施設で暮らす方 | 39.0% | 38.8% |
いちばん重い段になっても、施設で暮らす方の割合はほとんど変わりません。むしろわずかに下がっています※2。
この数字が意味していること
施設に移られるかどうかは、要介護5になったから決まるのではないということです。決まっているのは、その前の段——要介護3から4にかけてです。要介護5まで在宅で来られたご家庭は、すでに体制ができているから続いているとも言えます。
そしてもう1つ。要介護5ではご本人が動かれないぶん、転倒や徘徊といった目を離せない場面が減ります。手はかかりますが、予定が読めるようになる面もあります。これも、在宅が続く理由の1つです。
要介護5で在宅を続けるとき、そろえておきたいものは次のとおりです。
訪問看護を入れる
床ずれの手当て、体調の見立て、お薬の管理。要介護5では訪問看護が支えの中心になります。主治医の指示書があれば使えます。
入浴を、外から来てもらう形にする
訪問入浴は、浴槽を持ち込んで3人ほどで入れてくださるサービスです。要介護5ではこれがいちばん現実的な形になります。
福祉用具をそろえる
特殊寝台、床ずれ防止用具、体位変換器、移乗用リフト。レンタルで使えます。ご家族の腰を守ることが、続けるための条件です。
休む日を、先に予定へ入れる
ショートステイを月に数日。要介護5では受け入れ先が限られますので、早めにケアマネジャーへご相談ください。
最期の場所を、話しておく
ご本人のお気持ちを、伝えられるうちにうかがっておかれることをおすすめします。ご自宅で看取る道もあり、訪問診療と訪問看護、24時間対応の体制を整えれば成り立ちます。
ご家族おひとりで抱えておられる場合は、役割を分けることからはじめてください。手を動かす人、お金を管理する人、連絡を受ける人。分けるだけで、ずいぶん軽くなります。
要介護5で施設を探されるとき、いちばん効くのは要介護度ではありません。医療的ケアがあるかどうか、そして施設の看護体制です。
看護師が24時間いるか
夜間もいる施設は多くありません。夜間はオンコール(電話で呼ぶ形)が一般的です。喀痰吸引が夜に要る方は、ここが決め手になります。
介護職員が吸引できるか
研修を修了した介護職員は、喀痰吸引と経管栄養を行えます。何人いるかで、受け入れの幅が変わります。
協力医療機関との関係
往診の頻度、急変時の受け入れ、看取りの実績。書面での取り決めがあるかを確かめてください。
受け入れの範囲は医療的ケアが必要でも入れる老人ホームに、看取りまでいられるかの見分け方は看取りまで住み続けられる施設の見分け方にまとめています。
介護医療院という選択肢
医療的なケアが日常的に要る方のために、介護医療院という施設があります。医療と介護の両方を担う施設で、たんの吸引や経管栄養、看取りまで対応します。特養や老健で断られた方の受け皿になることがありますので、候補に入れておいてください。
要介護5の区分支給限度基準額は36,217単位。7つの区分のなかで最大です※3。1単位10円で計算すると、サービスの総額で月362,170円。自己負担1割の方なら、上限まで使ったときのご負担は月36,217円です。
図2要介護5と、要介護4で使える上限
1単位10.00円で計算した目安です。1単位の単価は地域とサービスの種類によって10.00円から11.40円まで変わります。
要介護1の16,765単位と比べると2倍以上の枠です。訪問介護を毎日朝昼晩、訪問看護を週2〜3回、訪問入浴を週1〜2回、福祉用具一式——これだけ組んでも、上限の中に収まる場合があります。
※自己負担が高額になったときは高額介護サービス費で払い戻しを受けられます。医療費と介護費の両方が高額になったご家庭には、高額医療・高額介護合算療養費という仕組みもあります。
図3要介護5の方は、どこで暮らしているか
令和8年6月末の認定者数と、同年4月サービス分の受給者数から計算した目安です。
61.2%、およそ6割の方がご自宅などで暮らしておられます。いちばん重い区分でも、在宅で過ごしておられる方のほうが多いのが実際です。
この「ご自宅など」には、介護付き有料老人ホームで暮らしておられる方も含まれます。介護保険の上では在宅の扱いになるためで、要介護5の方の受け皿として、実際に大きな役割を担っています。
要介護5で、この先をどうするか迷っておられませんか
「このまま家で看られるのか」「吸引があると、どこも断られるのではないか」——住まいるの相談員は、介護の現場を長く見てきた者ばかりです。医療的ケアの受け入れ先から、看取りまでいられる施設の見分け方まで、ご相談は無料で、何度でもうかがいます。
実際にご相談された方のお話はお客様の声でご覧いただけます。
要介護認定等基準時間が、90分以上110分未満から110分以上に上がります。状態としては、介助なしでは日常生活を送ることがほぼできず、意思の伝達が難しいこともある段階です。1か月に使える上限は30,938単位から36,217単位へ、5,279単位(17.1%)増えます。一方で施設で暮らしておられる方の割合は39.0%から38.8%とほとんど変わりません。
続けておられる方は多くいらっしゃいます。要介護5の方58万人のうち、介護保険の施設で暮らしておられるのは38.8%で、残る61.2%はご自宅などで暮らしておられます。1か月に使える上限も最大になりますので、訪問介護を毎日複数回、訪問看護、訪問入浴、福祉用具を組み合わせた形が取れます。ご家族が休む日を先に予定へ入れておくことが、続けるための条件です。
区分支給限度基準額は36,217単位で、7つの区分のなかで最大です。1単位10円で計算すると、サービスの総額で月36万2千円ほど。自己負担1割の方なら、上限まで使ったときのご負担は36,217円です。要介護1の16,765単位と比べると、2倍以上の枠があります。
限られます。ただし線が引かれるのは要介護度ではなく、施設の看護体制のほうです。看護師が24時間いるか、夜間はオンコール(電話で呼ぶ形)か、介護職員が喀痰吸引の研修を修了しているか。この3点で受け入れの範囲が変わります。介護医療院のように、医療と介護の両方を担う施設もあります。見学のときに、この3点を具体的におたずねください。
施設によって違います。看取りまで対応しているところと、状態が変わると病院へ移ることになるところがあります。確かめ方は、看取りの実績が年に何件あるか、夜間に看護師がいるか、協力医療機関とどのような取り決めがあるか、この3点です。ご自宅で看取られる道もあり、訪問診療と訪問看護、24時間対応の体制を整えれば成り立ちます。
訪問介護を毎日朝昼晩、訪問看護を週2〜3回、訪問入浴を週1〜2回、そこに特殊寝台や床ずれ防止用具などの福祉用具を足す形が基本です。1か月に使える上限が36,217単位と最大ですので、これだけ組んでも枠の中に収まる場合があります。あわせて、月に数日のショートステイを先に予定へ入れておくことが、続けるための条件になります。
医療と介護の両方を担う施設です。たんの吸引や経管栄養といった日常的な医療的ケアに対応し、看取りまで行います。医師と看護師が配置されており、特養や老健で受け入れが難しかった方の受け皿になることがあります。費用は特養と同じように施設サービス費・食費・居住費の形で、負担限度額認定も使えます。
役割を3つに分けてお考えください。手を動かす人、お金を管理する人、連絡を受ける人です。遠方のごきょうだいは手を動かせなくても、費用の分担や、事業所との連絡を引き受けることができます。おひとりで全部を抱えておられると、どこかで必ず立ち行かなくなります。分けることを、早いうちに話し合っておいてください。
使えます。ただし医療的ケアがある方の場合、受け入れられる事業所が限られますので、早めにケアマネジャーへご相談ください。喀痰吸引や経管栄養があると、看護職員の配置状況によっては断られることがあります。ふだんお使いのデイサービスや訪問看護の事業所が、併設のショートステイを持っていることもありますので、そこから当たると見つかりやすくなります。
要介護5は、介助なしでは日常生活を送ることがほぼできず、意思の伝達が難しいこともある段階です。認定を受けておられるのは584,022人で、7区分のなかでいちばん少ない段です。
1か月に使える上限は36,217単位で最大。要介護1の2倍以上の枠があります。
そして、施設で暮らす方の割合は38.8%で、要介護4とほとんど変わりません。61.2%、およそ6割の方はご自宅などで暮らしておられます。「要介護5になったから施設」ではないのです。
施設を探されるときに効くのは、要介護度ではなく医療的ケアと看護体制です。看護師が24時間いるか、介護職員が吸引できるか、協力医療機関とどのような取り決めがあるか。この3点でおたずねください。迷われたときは、担当のケアマネジャーか、私たち住まいるにお声がけください。
この記事の監修者

東急ウェルネス株式会社
老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー
福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。
本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら
出典・参考
※本記事は2026年9月時点の制度にもとづいています。状態の目安は一般的な説明で、認定は個々の調査結果と主治医意見書にもとづいて行われます。上限の金額は1単位10.00円・自己負担1割で試算した目安です。人数と割合は認定者数(令和8年6月末)と受給者数(同年4月サービス分)から計算しており、集計の時点が異なります。
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