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要介護2は、立ち上がりや歩行が自力では難しくなり、排せつや入浴に介助が要る段階です。ご家族の手がはっきり要りはじめる段でありながら、1か月に使える上限は要介護1から2,940単位(17.5%)しか増えません※3。区分が上がる6つの場面のなかで、いちばん小さい増え方です。「手はかかるようになったのに、使える枠は思ったほど増えない」——要介護2のご相談で、いちばん多くうかがうお声です。
この記事の要点
目次
要介護2は、介護がどれくらい必要かを表す7つの区分のうち、下から4番目にあたります。要介護認定等基準時間は50分以上70分未満です※1。訪問調査の結果から「介護にどれくらい手間がかかるか」を時間に換算したもので、実際にかかる介護の時間そのものではありません。
相談の現場で申し上げると、要介護2は「ご家族の手が、はっきり要りはじめる段」です。要介護1までは見守りと部分的な手助けでしたが、要介護2からは介助そのものが日課に入ってきます。
7区分の全体像は要支援・要介護とはに、1つ下の段については要介護1とはにまとめています。
ご相談の場でよくうかがうのは、こんなご様子です。支えがあれば短い距離は歩けます。入浴はほぼお手伝いし、夜のトイレにも付き添います。
図1要介護2で、ご自分でできることと、手助けが要ること
見守りや声かけがあれば、できること
介助が要ること
相談の現場で接することの多い姿をもとにした目安です。同じ要介護2でも、お一人ずつ違います。
この段から、歩行器や車いすが入ってきます
要介護1までは「ふらつくけれど歩ける」でしたが、要介護2では支えがないと立ち上がれない方が増えます。歩行器や車いすを使いはじめるのも、多くはこの段です。福祉用具はレンタルで使えますので、ケアマネジャーにご相談ください。
また、同じことを何度もおたずねになる、日にちが分からなくなるといった形で要介護2になる方も多くいらっしゃいます。身体はお元気でも、目が離せなくなるためです。
※状態の目安は、相談の現場で接することの多い姿をもとにした一般的な説明です。認定は個々の調査結果と主治医意見書にもとづいて行われますので、同じ要介護2でもお一人ずつ状態は異なります。
要介護2を考えるうえで、いちばん知っておいていただきたいのがこれです。1か月に使える上限の増え方が、区分が上がる6つの場面のなかでいちばん小さいのが要介護2です※3。
※表は横にスクロールできます
| 区分が上がるとき | 上限の増え方 | 増え方の割合 |
|---|---|---|
| 要支援2 → 要介護1 | +6,234単位 | +59.2% |
| 要介護1 → 要介護2 | +2,940単位 | +17.5% |
| 要介護2 → 要介護3 | +7,343単位 | +37.3% |
| 要介護3 → 要介護4 | +3,890単位 | +14.4% |
| 要介護4 → 要介護5 | +5,279単位 | +17.1% |
※平成12年厚生省告示第33号の区分支給限度基準額から計算しています※3。
要介護1から要介護2へは2,940単位(17.5%)。1割のご負担でいえば、1か月に使える額が2,940円ぶん広がるだけです。訪問介護を週1回増やせば、それでほぼ埋まります。
この段で、ご家族の負担が急に重くなります
要介護2は、介助そのものが日課に入るのに、使える枠はほとんど広がらない段です。足りないぶんはご家族が引き受けることになり、気づいたときには夜も休めなくなっている——というご相談を、この区分でいちばん多くいただきます。
手当ての方向は2つあります。枠の外にあるものを使うこと(住宅改修・特定福祉用具の購入・配食・自治体の独自サービス)と、ショートステイでご家族が休む日をつくることです。ご家族の限界のサインは介護疲れの限界サインにまとめています。
要介護2でも、ひとり暮らしを続けておられる方は多くいらっしゃいます。要介護2の方1,247,045人のうち、介護保険の施設で暮らしておられるのは6.8%です※2。
ただし要介護2は、ひとり暮らしを続けられるかどうかの見きわめが要る段でもあります。見ていただきたいのは次の4点です。
夜、ひとりでトイレへ行けるか
ここが崩れると、転倒と睡眠不足が同時に来ます。ポータブルトイレ、夜間のおむつ、寝室の移動でしのげる場合と、しのげない場合があります。
転倒が、月に何度あるか
月に1度を超えはじめたら、住まいの手当てが追いついていないサインです。骨折での入院は、そこから一気に状態が進みます。
食事が、きちんと用意できているか
冷蔵庫に古いものが残っていないか、体重が減っていないか。配食サービスとデイサービスの昼食で、多くは持ち直します。
お薬が、飲めているか
飲み残しが増えているときは、訪問介護の服薬確認や訪問看護を入れる時期にあたります。
4つのうち2つが崩れはじめたら、住まいを変えることを考えはじめる時期だと、私たちはお伝えしています。要介護3になってから探しはじめると、選ぶ余裕がなくなるためです。
要介護2の区分支給限度基準額は19,705単位です※3。1単位10円で計算すると、サービスの総額で月197,050円。自己負担1割の方なら、上限まで使ったときのご負担は月19,705円です。
図2要介護2と、前後の段で使える上限
1単位10.00円で計算した目安です。1単位の単価は地域とサービスの種類によって10.00円から11.40円まで変わります。
要介護2でよく組まれるのは、デイサービスを週3回、訪問介護を週2〜3回、福祉用具のレンタル、そして月に数日のショートステイという形です。これでおおむね上限に届きます。
※上限を超えた分は全額のご負担になります。住宅改修(20万円)と特定福祉用具の購入(年10万円)は、この枠とは別枠です。要介護2のうちに使っておかれると、そのあとが楽になります。
要介護2の認定を受けておられるのは、全国で1,247,045人。認定を受けた方の16.8%にあたります※2。
図3要介護2の方は、どこで暮らしているか
令和8年6月末の認定者数と、同年4月サービス分の受給者数から計算した目安です。
施設で暮らしておられるのは6.8%。要介護1の3.3%からは倍になりましたが、まだ93.2%の方はご自宅などで暮らしておられます。
なお、この「ご自宅など」には有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅で暮らしておられる方も含まれます。介護保険の上では在宅の扱いになるためです。
要介護2から見た、施設の線引きは次のとおりです。
※表は横にスクロールできます
| 施設 | 要介護2で入れるか |
|---|---|
| 有料老人ホーム | 入れます。介護付・住宅型のどちらも候補になります |
| サ高住 | 入れます。介護が必要になったあとの体制を確かめてください |
| グループホーム | 認知症の診断があれば入れます |
| 老健 | 入れます。在宅復帰を目指す施設で、原則3〜6か月です |
| 特養 | 原則入れません(特例入所の道はあります) |
特例入所は、道はありますが細いです
特養は原則要介護3以上ですが、認知症で常時見守りが要る、家族から虐待を受けている、といったやむを得ない事情がある場合には、要介護1・2でも入所できる仕組みがあります。
ただし実際の数字で申し上げると、特養で暮らしておられる要介護1・2の方は21,875人。特養の入居者583,553人のうち3.7%にとどまります※2。特例入所をあてにして待つよりも、ほかの選択肢を並べて比べるほうが現実的だと、私たちはお伝えしています。
費用の目安は老人ホームの費用相場と内訳に、年金の範囲で探す方法は年金だけで入れる老人ホームはある?にまとめています。
要介護2で、ひとり暮らしを続けるか迷っておられませんか
「まだ大丈夫だと思うが、いつまで持つのか」——住まいるの相談員は、介護の現場を長く見てきた者ばかりです。いまの状態でどこまで在宅でいけるか、施設を見るならいつからか、ご相談は無料で、何度でもうかがいます。
実際にご相談された方のお話はお客様の声でご覧いただけます。
要介護認定等基準時間が、32分以上50分未満から50分以上70分未満に上がります。目安としては、立ち上がりや歩行が自力では難しくなり、排せつや入浴に介助が要るようになる段階です。ただし1か月に使える上限は16,765単位から19,705単位へ、2,940単位(17.5%)しか増えません。区分が上がる6つの場面のなかで、いちばん小さい増え方です。
続けておられる方は多くいらっしゃいます。要介護2の方124万人のうち、介護保険の施設で暮らしておられるのは6.8%です。見きわめの目安になるのは、夜間にひとりでトイレへ行けるか、転倒が月に何度あるか、食事が用意できているか、お薬が飲めているか、この4つです。どれかが崩れはじめたら、ショートステイを定期的に入れるか、住まいを変えるかを考えはじめる時期にあたります。
原則は要介護3以上ですので、申し込みの対象外です。ただし、やむを得ない事情がある場合の特例入所という道があります。実際に特養で暮らしておられる要介護1・2の方は21,875人で、特養の入居者全体の3.7%です。道はありますが細いとお考えください。要介護2の段階では、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、認知症の診断があればグループホームが現実的な候補になります。
区分支給限度基準額は19,705単位です。1単位10円で計算すると、サービスの総額で月19万7千円ほど。自己負担1割の方なら、上限まで使ったときのご負担は19,705円です。上限を超えた分は全額のご負担になります。住宅改修と特定福祉用具の購入は、この枠とは別枠で使えます。
住まいの手当てと、施設の下見の2つです。住宅改修の20万円と特定福祉用具の購入は上限の枠外ですので、手すりや段差の解消は要介護2のうちに済ませておくと、そのあとが楽になります。施設は、要介護3になってから探しはじめると選ぶ余裕がありません。この段階で2〜3か所を見ておかれると、いざというときに慌てずに済みます。
よく組まれるのは、デイサービスを週3回、訪問介護を週2〜3回、そこに月4日ほどのショートステイを足す形です。これでおおむね上限に届きます。ショートステイは「疲れたら使う」ではなく、はじめから予定へ入れておくことをおすすめします。急に頼んでも空いていないことが多いためです。
続けておられる方は多くいらっしゃいます。日中をデイサービスでお預けし、朝と夕方に訪問介護を入れる形が基本です。そのうえで、介護休業(通算93日まで3回に分けて取得できます)や介護休暇を使える職場かどうかをお確かめください。難しいのは夜間と、急な呼び出しです。ここは職場に事情をお伝えになっておくことが、結果としていちばん効きます。
認知症の診断があれば入れます。グループホームは要支援2以上かつ認知症の診断がある方が対象で、5〜9人の少人数で暮らす住まいです。原則としてその市区町村にお住まいの方が対象になります。認知症があって、身体はある程度お元気な要介護2の方には、有力な候補になります。
有効期間は新規で原則6か月、更新で原則12か月です。状態が安定しておられる場合は、更新時に最長で48か月まで延ばされることがあります。有効期間の途中でも、心身の状態が変わったときには区分変更の申請ができます。要介護3になれば特養に申し込めるようになりますので、状態が進んだと感じられたときは、早めにケアマネジャーへお伝えください。
要介護2は、立ち上がりや歩行が自力では難しくなり、排せつや入浴に介助が要る段階です。認定を受けた方の16.8%にあたります。
この段でいちばん知っておいていただきたいのは、1か月に使える上限の増え方が、区分が上がる6つの場面でいちばん小さいことです。要介護1から2,940単位(17.5%)。介助が日課に入るのに、枠はほとんど広がりません。足りないぶんはご家族が引き受けることになります。
ひとり暮らしの見きわめは、夜のトイレ・転倒の回数・食事・お薬の4点です。2つが崩れはじめたら、住まいを変えることを考えはじめる時期にあたります。
特養は原則要介護3以上で、特例入所で入っておられる要介護1・2の方は特養全体の3.7%。待つよりも、ほかの選択肢を並べて比べるほうが現実的です。迷われたときは、担当のケアマネジャーか、私たち住まいるにお声がけください。
この記事の監修者

東急ウェルネス株式会社
老人ホーム紹介サービス「住まいる」 マネージャー
福祉の現場に25年。特別養護老人ホームや有料老人ホームで介護職、生活相談員、ケアマネジャーを務めたのち、施設長、エリアマネージャーとして施設運営に携わってきました。2019年に東急ウェルネスへ入社。現在は老人ホーム紹介サービス「住まいる」のマネージャーとして、ご本人とご家族それぞれのお気持ちをうかがいながら、地域の医療・介護・福祉機関と連携し、納得のいく住まい選びをお手伝いしています。
本記事は、上記監修者が内容を確認したうえで公開しています。相談員のご紹介はこちら
出典・参考
※本記事は2026年9月時点の制度にもとづいています。状態の目安は一般的な説明で、認定は個々の調査結果と主治医意見書にもとづいて行われます。上限の金額は1単位10.00円・自己負担1割で試算した目安です。人数と割合は認定者数(令和8年6月末)と受給者数(同年4月サービス分)から計算しており、集計の時点が異なります。
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